2025年11月 8日 (土)

兵庫芸術文化センター管弦楽団第164回定期演奏会 11/07

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昨日11月7日は、兵庫芸術文化センター管弦楽団の第164回定期演奏会を聴きました。

2005年に定期会員になってから、21年目のシーズンを迎えています。

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この日はモーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスというドイツ・オーストリア系の中心を行く作曲家の楽曲でプログラムが組まれていました。

モーツァルトの1番の交響曲は自身が8歳の時の作品ですが、これはもうモーツァルトなんですよね。

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ベートーヴェンのピアノ協奏曲は西宮市出身でミュンヘン音楽コンクール2位、クララ・ハスキル国際コンクール優勝の経歴を持つ河村尚子さんです。

彼女の卓越したテクニックと、何やら憑依してきたかのような弾き姿ですが、繊細ときりっとした音楽が相まってとても深い音楽体験をしたなぁという気持ちになりました。

アンコールのクープランの墓からのメヌエット、澄んだ音楽なんですが、とても暖かい演奏でこれもよかった。

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指揮はウィーンフィルのヴァイオリン奏者から指揮者に転じ、現在はフランスや韓国のオーケストラを振って活躍しているサッシャ・ゲッツェル、大変な熱演なのですが、モーツァルトもブラームスもどこかさわやかな風が流れている印象で、音楽が重くならないのもよかったです。

アンコールのハンガリー舞曲第1番もとてもユニークで面白かったです。

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この日のゲスト・トップ・プレーヤーの方々はこのような方々です。

NHK交響楽団の吉田秀さんはお久しぶりでしたね。

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諸田玲子 麻阿と豪 PHP文芸文庫/読了・・・・・・前田利家の娘、麻阿と豪の物語。秀吉の側室となった麻阿と宇喜多秀家の正室となった豪、それぞれ立場が変わったものの、前田家存続のためにいかに尽くしたかという生き様が見えてきます。実際の彼女たちの人生とは少し変えているところもありますが、こういう人々が歴史に関わった姿も素晴らしいですね。

2025年11月 7日 (金)

秋の四国詣で 伊予鉄市内線 新しい松山市駅 10/15-17

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10月は12日から一泊で徳島へ行ったと思ったら、今度は15日から愛媛県へゴーゴー、またまた四国詣でと忙しくしておりました。

松山市駅は以前から市内線の発着場所を伊予鉄高島屋側への移設工事が行われており、今回初めてその新線部分に行きました。

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この電停には屋根もかけられていて、高島屋から雨に濡れずに市内線への乗り換えができるようになりました。

鉄道全線完乗を目指す人はこの新しいレール部分にも乗らなくてはならないのでしょうか、知らんけど。

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ここへは次々に路面電車が入ってきます。

伊予鉄市内線は、彼らのような低床車が多く走っており、旧型車両へめっきり少なくなってしまいました。

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新しい松山市駅電停は、運用を開始したとはいうものの、まだ工事が残っている部分もあります。

次回にやってきたときは、仮設のフェンスなども取り払われているのではないでしょうか。

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古くから営業する松山市駅前の角にある木村蒲鉾店です。

秋田県知事の「じゃこ天は貧乏臭い」発言から愛媛のじゃこ天がかえって有名になり、このお店でも全国通販の半分を秋田県からの注文が占めるようです。

2025年11月 6日 (木)

阿波紀行 穴吹駅から帰途へ 10/12-13

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10月12日から一泊で徳島県美馬市へ行ってきました。

13日の午前中に用件も終わり、本数が少なくなってしまった特急「剣山」で帰りの途に就きました。

3両編成の185系、もう完全に絶滅危惧種です。

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普通列車が1時間を超える区間をやはり特急は早いというか、駅をいくつも飛ばすので40分ほどで徳島駅に着きました。

徳島線用のホームについた休む特急「剣山」です。

この姿もいつまで見ることができるのでしょうか。

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徳島駅では、前日12日とはうって変わって快晴の空が待っていました。

青い空に青いJR四国色のキハ40が映えています。

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徳島駅に並ぶ緑の1200系と青の1000系です。

徳島駅は県庁所在地駅ですが、ローカル色もいっぱいで大好きな駅のひとつです。

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美馬市での用件は、市の委員会で関わっていた施設の落成式で、私は大きな赤い花を胸に付けてもらい、一番初めに感謝状と記念品をいただきました。

今までもいくつか同じ様な案件で委員会に関わっていましたが、感謝状をいただくのは初めてのこと、照れくさくもあり、うれしいものですね。

2025年11月 5日 (水)

阿波紀行 徳島線穴吹駅へ 10/12-13

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10月12日から一泊での徳島、阿波紀行は徳島駅からディーゼルカーの普通に乗ってゴーゴーです。

徳島線は今春のダイヤ改正で本数も減り、特急運用も半減したようで、なんとも不便になってしまいました。

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四国三郎吉野川に沿って走る徳島線、分け入るごとに峡谷の両側の山が迫ってくる風景になります。

ごとごとディーゼルカーに揺られて1時間ほどで穴吹駅に到着しました。

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穴吹駅では本数が減ってしまった特急「剣山」との交換です。

3両編成で中間車にアンパンマン車両を挟んだキハ185系がやってきました。

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穴吹駅前の名物ぶどう饅頭のお店、ここが本店、新しくなりましたね。

穴吹駅がある徳島県美馬市で全国的に知られている名物は、このぶどう饅頭と市内の脇町にある豪壮なうだつの町並みになるでしょうか。

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駅前にタクシーがなかったので、歩いて吉野川を渡りホテルに向かいました。15分ほどなんですが。

このシーズン、落ち鮎を狙った釣り人が何人も川に入っていました。

吉野川のこの辺りの漁協が解散してしまって入川料が不要になっているので、いわば鮎釣りの穴場なんですよね。

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明治の初めから昭和3年までこの付近には吉野川の左岸と右岸を船で結ぶ穴吹渡しがあったという碑です。

渡ってきた橋が何代目かはわかりませんが、たぶん橋の築造によって渡しも廃止になったのではないでしょうか。

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田淵久美子 ねねと秀吉 下 河出文庫/読了・・・・・・ねねの視点から秀吉の天下取り、家康との闘い、大阪城落城などを描いた大作です。いままでねねを中心に置いた作品を読んだことがなかったので、新しい視点がいろいろと見えてきました。ただ、あまりに揺らぐ心情が描かれているので、ねねの印象がずいぶん変わってしまいましたね。本当はどんな人だったんでしょう、また違う作品でもねねに出会いたいものです。

2025年11月 4日 (火)

阿波紀行 徳島駅の賑わい 10/12-13

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10月12日から13日にかけて、以前仕事で通っていた徳島県美馬市での施設完成の落成式に呼ばれて徳島入りしました。

徳島駅に到着すると、まず目に入ったのはタラコ色のキハ47の姿でした。

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こちらは特急「剣山」に充当されているキハ185系です。

今春に牟岐線の特急「むろと」が廃止されているので、徳島駅に入るキハ185系はこの剣山だけになっています。

また、久しぶりにやってくるとこの特急「剣山」自体、本数が激減していました。

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高松からやってきた精悍な顔つきの2700系特急「うずしお」3両編成です。

上の写真は連接幌が出ている状態、下の写真は収納された状態、その違いを見ていただきます。

いずれもシャッタースピードを押さえて撮影したのでLEDの「うずしお」マークの文字が読み取れます。

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徳島駅構内の様子、JR四国カラーのブルーの車体はキハ40、タラコ色のキハ47、そしてJR四国1500系の並びです。

架線のない構内の空は広々として気持ちがいいですね、背景の山は徳島城です。

2025年11月 3日 (月)

今月から来月にかけての鉄道写真展の紹介

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写真展開催の様子はネットでチェックをしているのですが、たまに出かけたギャラリーに写真展案内のはがきがあったりするので、情報を追加しています。そんな中からいくつかを紹介しておきます。

「ON THE RAILWAY」と題する写真展が大阪駅前第2ビル5階の大阪市のギャラリーで11月7日から9日まで3日間開催されます。

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ついで、11月13日から18日まで、おなじみの南森町のMAGで「鉄道物語」と題する写真展が開催されます。

これはたぶん毎年いろいろな方からの応募を集めて展示する企画だと思います、違うかも。

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11月22日から12月12日まで西梅田のハービスエントにあるソニーのαプラザ、ソニーのカメラ、オーディオ製品などのギャラリーですが、そこのギャラリースペースで「ぶらりと鉄道写真旅」と題する写真展が開催されます。

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そして、ここは行ったことがないのですが、十三の済藤美術館というところで、「Passing×NOZOMI」と題する、たぶん鉄道関係のものだと思うのですが、写真展が11月21日から24日までの間、開催されています。

秋の芸術鑑賞ではないかもしれないけれど、一所懸命の撮影をされた鉄道写真を見に行かれてはいかがでしょうか。

2025年11月 2日 (日)

かぎろひ歴史探訪 真弓と檜前 大田皇女のお墓を訪ねる 続 10/09

近鉄飛鳥駅⇒岩屋山古墳⇒許世都比古命神社⇒越塚御門古墳(大田皇女の墓)・牽牛子塚古墳(斉明陵)⇒飛鳥駅前⇒吉備姫王(斉明帝の母)の墓⇒欽明天皇陵⇒カナヅカ古墳⇒鬼の雪隠・鬼の俎⇒天武持統合葬陵⇒中尾山古墳(文武陵)⇒高松塚古墳⇒飛鳥駅

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10月9日は秋の奈良歩き、かぎろひ歴史探訪で飛鳥を歩き、真弓から檜前へやってきました。

有名な鬼の雪隠、鬼が使ったトイレだという石造物ですが、実は巨大なくり抜き式石室の上部分が転げ落ちたものですね。

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鬼の雪隠の北側、丘の上にはそのくりぬき式石室の土台部分が露出しています。

こちらは鬼の俎板と呼ばれていて、鬼がここで料理をしたという伝説ですね。

いずれにしても全国で数例しかない、高度な技術が必要な、くりぬき式石室の中では最大のものとなります。

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さらに歩いて、万葉旅行でも何回も訪れた懐かしい天武・持統天皇合葬陵へやってきました。

東西38m、南北45mの巨大な八角形墳で五段築成と考えられており、天武天皇のために築かれましたが、後に702年に亡くなった持統天皇が天皇として初めて火葬され、合葬されているそうです。

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さらに歩いて、天皇陵にしか採用されていない八角形墳である中尾山古墳にやってきました。

この古墳の石室は90cm四方と小さいことから火葬墓であるとされ、文武天皇陵であることが有力視されています。

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最後は有名な高松塚古墳へやってきました。

今では石室は分解されて修復施設へ搬送され、ここには何も残っていませんが墳丘は当時の様子を復元しています。

この古墳に隣接して、有名な万葉美人などの絵画を模写したレプリカを展示する施設があります。

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高松塚古墳の南側にある小さな丘の上に犬養孝先生揮毫の万葉歌碑があります。

立ちて思ひ 居てもそ思ふ 紅の 赤裳裾引き 去にし姿を 巻11-2550 作者未詳

この歌碑の撮影をしていて、みんなの列から遅れてしまいましたが飛鳥駅へ向かうショートカットですぐに追いつきました。

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田淵久美子 ねねと秀吉 上 河出文庫/読了・・・・・来年の大河ドラマで秀吉とその弟の秀長が取り上げられるので、今の出版界は秀吉、秀長で盛り上がっていますが、これもその一連でしょうか。この作品は秀吉の妻、ねねが主役の物語で終始ねねの気持ちの揺らめきが語られています。作者は大河ドラマなどの作品を著述した人で、やや語り口が多め、説明しすぎの嫌いはありますが読みやすい文体です。

2025年11月 1日 (土)

かぎろひ歴史探訪 真弓と檜前 大田皇女のお墓を訪ねる 10/09

近鉄飛鳥駅⇒岩屋山古墳⇒許世都比古命神社⇒越塚御門古墳(大田皇女の墓)・牽牛子塚古墳(斉明陵)⇒飛鳥駅前⇒吉備姫王(斉明帝の母)の墓⇒欽明天皇陵⇒カナヅカ古墳⇒鬼の雪隠・鬼の俎⇒天武持統合葬陵⇒中尾山古墳(文武陵)⇒高松塚古墳⇒飛鳥駅

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10月9日は秋の奈良歩き、かぎろひ歴史探訪で近鉄飛鳥駅に集合、めちゃいいお天気でした。

秋のシリーズは大津皇子、大伯皇女をテーマにしていて、この日は二人の母親である大田皇女の墓を訪ねる歴史探訪でした。

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まず訪ねたのは、飛鳥駅の西側すぐのところにある岩屋山古墳です。

墳丘は1辺約40m、高さ約12mの2段築成の終末期の方墳ですが、構成する切り石の細工の見事なことには驚きです、紙一枚入る隙間がないとはこのことですね。

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さらに西の山の方へ歩いて、八角形で化粧石で覆われた築造時の姿に再現したとされる牽牛子塚古墳へやってきました。

この古墳には斉明天皇とその娘間人皇女が合葬されたものとみられ、さらにその少し下がったところに大田皇女のお墓があるということが日本書記の記述と合致しています。

この場所は飛鳥方面を見下ろす、大変景色のいい場所にあります。

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お昼をとるのと、田中先生の歴史講座を聴くために近鉄飛鳥駅前に戻った後は、飛鳥駅の東側、檜前のあたりを歩きます。

吉備内親王の墳墓の中にあるのは飛鳥の不思議な石造物のひとつである猿石たちです。

江戸時代にこの辺りの田の中から掘り起こされたもののようですが、起源も何もわかっていません。

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吉備内親王の墳墓からカナヅカ古墳へ向かう道沿いに犬養孝先生揮毫の万葉歌碑がありました。

さ檜隈 檜隈川の 瀬を速み 君が手取らば 言寄せむかも 巻7-1109 作者不詳

檜前の中を歩いた様子は明日に続きます。

2025年10月31日 (金)

奈良大和郡山の永慶寺、実相寺 10/08

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10月8日はいつもの生駒詣で、仕事なんですが、その帰りにテレビの「笑い飯哲夫をおもしろ社寺巡り」で放送された大和郡山のお寺を訪ねてみました。

最初は大和郡山城の南西にある永慶寺です、この山門は大和郡山城の南御門を移築したもので、大和郡山城唯一の遺構とされています。

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もともと甲斐の国を治めていた柳沢吉保から始まる柳沢家が大和郡山へ転封されたときに甲斐の国にあった菩提寺の永慶寺を移転したものです。

柳沢吉保が黄檗宗を信仰した関係で、中国風のたたずまいの寺院となっています。

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幕末から明治にかけての最後の藩主柳沢保申(やすのぶ)の墓です。

この方は、大和郡山の金魚の養殖を最初に手掛けられた殿様で、その後も大和郡山高校の創設にかかわるなど、現在の大和郡山の基礎をつくられた方です。

そして、永慶寺は初めての訪問かと思いきや、かぎろひ歴史探訪ですでに来ていたということがわかり、連れられてきたというのは何もわかっていないということだと実感と反省しきりでした。

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今度は大和郡山の町中を歩いて、実相寺へやってきました。

このお寺は慶長年間(1596年~1615年)に徳川家康に大工の棟梁として召しかかえられた奈良出身の中井正清が正誉上人を開基として建立しました。

中井正清、江戸時代の建物に関しては大変重要な人物です、知恩院、二条城、江戸城、久能山東照宮、日光東照宮などの建築を主導しています。

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ここには中井正清の奥さんのお墓があります。

実は薄いながら中井正清とのご縁を感じたため、このお寺の訪問としましたが、奥さんのお墓にある春香院という文字から、薄いご縁が少しだけ濃くなった感じで、とても清々しい気分になりました、合掌。

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実相寺を出てみると、お隣が薬園八幡神社ではありませんか。

もう何回も来ている神社ですが、やはり自分で歩いてみないとそれぞれの位置関係がわからないものですね。

2025年10月30日 (木)

暇つぶし鉄 JR塚本駅 10/07

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10月7日はカメラの虫干しのため、あまり時間的な余裕がなかったので近隣のJR塚本駅で撮影していました。

何がやってくるかわからない中、サッカーの京都サンガのカラーを用いた特急こうのとり「KYOTO SANGA TRAIN」が通過していきました。

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大阪-敦賀をつなぐ特急サンダーバードの送り込みです。

北陸方面への移動では相変わらずの人気列車です。

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大阪を出て、主に兵庫県内を走る特急はまかぜ、サンダーバードの長編成に比べると3両編成は寂しい限りですが、11月からのカニのシーズンには6両編成になることが多いです。

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複々線の外線を走る207系はJR宝塚線の快速です。

207系は普段は普通に使用されますが、これは快速なので塚本駅はスルーして大阪駅に向かいます。

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おまけに普通電車の321系を貼っておきます。

普通電車でやってくる頻度を見ると、207系:321系は2:1くらいの感じかな。

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谷口雅美 殿、恐れながらリモートでござる 講談社時代小説文庫/読了・・・・・前作と同じ主人公である戸ノ内兵庫が登場し、今度は毛利家の殿様の人格を変えていこうというお話です。まさに江戸時代のトラブル・シューターなのですが、この人は架空の人物。その他では実在の人物も扱っているので、そんな関係が面白い。殿は毛利綱広、なかなか反骨の人だったらしいというのは本当の話しのようである。

2025年10月29日 (水)

東アジアの青磁のきらめき 大阪市立東洋陶磁美術館 10/04

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10月4日は中央公会堂でレトロな雰囲気を味わった後、すぐ近くにある大阪市立東洋陶磁美術館を訪れました。

ちょうど特別展「東アジアの青磁のきらめき」が開催されていて、名品が公開されていました。

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重要文化財の青磁 鳳凰耳花生です。

丹波篠山藩青山家伝来の銘品です。

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これはすごい、国宝の飛青磁 花生です。

大坂の豪商、鴻池家に伝わっていた名品です。

これは大阪の宝、日本の宝、ですね。

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きらめく国宝 日本に世界に3点しかない油滴天目茶碗です。

関白豊臣秀次が所持し、その後西本願寺、京都三井家、若狭酒井家に伝わっていた最高の名品です。

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8世紀唐の作、柔らかくたおやかな印象の加彩 婦女俑です。

顔にほのかに朱が残り、展示台が回ることから様々な表情、足の動きなどが感じられます。

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谷口雅美 殿、恐れながらブラックでござる 講談社時代小説文庫/読了・・・・・・以前から面白そうなタイトルやなと思っていたのですが、お話のフィールドが尼崎であり、江戸時代初期の城主青山幸利が「殿」に当たるとあれば読まないわけにはいきません。まだ戦国の気風が残る頃、大阪城の西側を守護する尼崎城主となり、大変な倹約と鍛錬を施した、施し過ぎた城主をモデルに、愛される殿にプロデュースするという一冊、おもしろく読みました。著者も尼崎在住らしい。

2025年10月28日 (火)

大阪中央公会堂でファミリーコンサート 10/04

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10月4日は、大阪市中央公会堂でなにやら内容はわかりませんでしたがコンサートが無料であるとのことで、ホイホイ出かけました。

御堂筋を歩いて堂島川を渡るときの風景です。

緑の屋根の大阪府立図書館の背後に中央公会堂が見えています。

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中之島に建つ大阪市中央公会堂です。

1913年に岩本栄之助氏の寄附をもとに着工され1918年に竣工したネオルネッサンス様式の歴史的建築物です。

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さて、中央公会堂へやってくるのは2回目くらいになるでしょうか、ホールの中もレトロ、レトロです。

これだけのものが100年以上前に建設され、今も残っているということは素晴らしいですね。

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公会堂内部の階段も細部にまで実に手が凝んでいることがわかります。

建物の外観も素晴らしいですが、建物の内部も見どころいっぱいです。

ある意味、歴史探訪ですね。

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コンサートは市民団体によるコーラスやバンド演奏など、名前の通りファミリーコンサートでした。

音響もなかなかのもので、アマチュアオーケストラとかもここを利用したらいいと思うけど、今までそういうのはなかったですね。

2025年10月27日 (月)

レコードコンサートとは懐かしい 宝塚市中央図書館 10/02

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友人が行ってきたという記事をSNSにあげたものだから、これは面白いと思い、10月2日に宝塚市中央図書館で開催されたレコードコンサートに出かけてみました。

レコードコンサートとはいえ、使ったのはCDなんですが、この日はブラームスのピアノ協奏曲第1番と交響曲第3番でした。

奇しくも、昭和49年だったと思いますが、カラヤン、ベルリンフィルが大阪国際フェスティバルで来日して、ピアノのワイセンベルクと組んだプログラムと同じです。その演奏会聞きましたから。

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会場に据えられていたでかいスピーカーは、なんとタンノイのウェストミンスターロイヤルです。

ピアノ協奏曲はそれぞれの楽器近くにマイクが置かれているような録音方法で、特にピアノは旋律に合わせて音が前へ前へと出てくるため音像が大きくなり、かえって臨場感に乏しく、また、高音の切れもなく、音楽を楽しむにはちょいと問題ありでした。

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最近のタンノイは東南アジアで作られていたりすることもあって、オイオイ!と思うこともあるのですが、これはきちんとMADE IN GREAT BRITAINと刻まれています。

交響曲第3番は、弦楽器がさわやかに響き、オーケストラもバランスよくまとまって聞こえ、とても心地よい音で流れてきました。こうでなくてはなりません。

平日の午前中ということもあって、30名ほどのお客さんは我々同様というか、ご年配の方々で占められていました。

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使用されたアンプ類、CDプレーヤーです。メーカーはインフィニティかな。

窓の外を阪急電車が通過していきます。

なんとも気になって仕方がありません。

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来月の宝塚のレコードコンサートですが、主宰の元大阪フィル団員でヴァイオリン奏者の伊藤寿江さんが入られた弦楽四重奏でなんと生演奏があるらしい。

しかも、入場無料、申し込み不要とはいいですね、これは聞きに行かねばなりませんね。

2025年10月26日 (日)

お天気おしゃべりコンサート アンサンブル・セリオーソ 10/25

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今月は特に中旬以降やたら忙しくしていて、ほぼ毎日なんらかの用事で出かけ、また遠出などでまさに東奔西走、いきつく暇もなくしていましたが、昨日10月25日の午後はぽっかりと時間が空いてしまいました。

以前から情報は届いていた関西では有名な気象予報士さんがメインゲストのコンサートが近くのピッコロシアターであるということで、申し込んでもたぶん無理だろうと思ってteketにつないでみると予約が取れました。

昨年までMBS毎日放送で天気予報を担当していた広瀬駿さんですね、演奏はアマチュア弦楽合奏団のアンサンブル・セリオーソです。

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テレビ大阪の福谷アナウンサー(この方も気象予報士さん)による司会でコンサートが進められ、広瀬さんによる専門的?お天気のお話もふんだんにありました。

虹に関しては、ハロ⇒日暈と環天頂アーク⇒彩雲についてその見られる原理の解説がありました。

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太陽系の惑星については、冥王星が脱落したところで、話もずいぶん脱線しました。

奏でられた音楽はホルストの組曲「惑星」から木星でした。

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生物季節観測一覧についての説明です。

梅やススキの開花については今も観測されていますが、トンボ、蝶々などの昆虫類の生物指標は今では観測されていないそうです。

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夕焼けが赤い理由は、大気圏を通過する光の距離が長くなることと赤色の波長が長いことに関して説明がありました。

ただ、いろいろな条件もあるのでしょうが、白い光のまま日が沈んでいくことも多いですね。

音楽の解説は気象予報士の山内雅志さん、的確な説明でわかりやすかったです。

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下川裕治 週末香港・マカオでちょっとエキゾチック 朝日文庫/読了・・・・・中国返還で揺れ動いた香港と揺れ動かなかったマカオ、その成り立ちから街の裏の裏まで紹介するルポです。返還前後でどのように変わったのか、変わらなかったのか、香港とマカオの違いとは何か、そんなものとは別の感情が渦巻く街の様子も伝わりました。自分ではとても経験できない旅が描かれています。

2025年10月25日 (土)

もう明日までですよ 日本画との対話 春夏秋冬 BBプラザ美術館 10/01

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芸術の秋、まさにその中でも最も充実した絵画展示をしているのは神戸のBBプラザ美術館ではないでしょうか。

今秋は、「日本画との対話-自然と人間」と題した素晴らしい展覧会が催されています。

ただ、会期はもう明日10月26日までとなっています。

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JR灘駅から南へ数分、兵庫県立美術館へ誘う陸橋の手前の島文ビルの中にあるBBプラザ美術館です。

以前よりも100円上がって500円になりましたが、65歳以上は250円で入場できます。

なんと安いことやら、受付の方の人件費も出ないんとちゃうやろか。それくらいお客さんが少ないです。

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今回展示されている画家の方々、なんとすごい、すごすぎるお名前がずらりです。

しかも、代表的な作品がずらりと並んでいます。

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展示室の中の最もいい場所に展示されていたのが東山魁夷の作品、「清晨」、せいしんと読むのでしょうか。

清々しい夜明け前の雪の林が描かれています。大作です。(画像はパンフレットから)

シーンとした静けさの中に、さらさらとした雪片がすれる音だけが聞こえてきます。

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展示されていた70点の作品の中で最も気持ちが持っていかれたのは奥田元宋の「遠山白雪」です。

何度見ても、何度見ても、見飽きません。

奥田元宋さん(1913-2003)は、「元宋の赤」と言われる独特な赤色が特徴で「自然と自己の内面を照応した幽玄な山水で精神性の濃い絵画世界を築く」と評されているほか、「日本の風景美の伝統を受け継いだ静かで神秘的な水墨画の世界に、多彩な色使いによる色彩美を加え、新朦朧派と評される独自の風景画を確立した」と評されています。文化勲章。もっと見てみたい。

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下川裕治 終末ちょっとディープなタイ旅 朝日文庫/読了・・・・・・日本人はタイが好きですね。お知り合いの方でタイの女性と結婚して、とうとうタイへ移住してしまった人もいるくらいです。チェンマイに居るはずだけど、どうされているのやら。そんなタイへもう何十年も通っている著者による本当にディープなタイの様子が凝縮されている一冊です。阿部稔哉さんの写真もたっぷりあって楽しめる本です。

2025年10月24日 (金)

新居浜太鼓祭り デモンストレーション 千里丘のイズミヤ 09/27

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9月27日は千里丘のイズミヤで新居浜市が誇る太鼓祭りの太鼓台がやってきて、新居浜市の宣伝と物産展をやっているということで見に行ってきました。

小生は数十年前に新居浜市で仕事をしたご縁で、新居浜倶楽部という新居浜市を盛り上げようという組織の会員でもあります。

別に怪しいものではありませんが。

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太鼓台はショッピングセンターの中に置かれていて、14時からの差し上げを待っていました。

それにしても会場はまさに鈴なりの人だかりです。

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14時からの試技では、太鼓台をリズムに合わせて差し上げるデモンストレーションが何回も行われました。

新居浜市からは観光バス1台で多くの人がやってきていましたが、それだけでは人数が足らず、お客さんの中からも大勢差し上げに参加されていました。

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金糸で豪華に彩られた太鼓台です。

一番下に太鼓が置かれていて、力強い響きを鳴らしていました。

中に入ると一番上まで登れるようになっているそうです。

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今回やってきた太鼓台は新居浜市の岸の下地区のものでした。

本番の太鼓祭りは10月16日から18日にかけて行われますが、会場は大変な熱気に包まれていました。

おかげで物産展の方もすごい勢いで売れていき、レジには長蛇の列となっていました。

2025年10月23日 (木)

祭りの前にJR千里丘駅で撮影 09/27

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9月27日は千里丘にあるショッピングモールで、あるお祭り(これはまた紹介しますが)のデモンストレーションがあるということで、それを見に行ってきました。

せっかく出かけるので、当然好みのJR千里丘駅での撮影タイムも実行です。

4両編成とは少し寂しいですが、特急こうのとりの送り込みです。

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大阪から以北の東海道線は北陸方面への新幹線連絡でサンダーバードが数多く運転されているほか、何本もの特急が走る特急街道です。

長編成の特急サンダーバードは往年の勢いは衰えていません。

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特急街道のひとつの顔が30分ヘッドで運転される京都と関西空港を結ぶ特急はるかです。

少し前まで関空開港30周年のラッピングがあったのですが、またまた無印白色仮面に戻ってしまいました。

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千里丘駅は吹田のコンテナヤードにもかかっているので回送機関車の単機運転なども頻繁にあります。

大阪以西ではあまり見かけないEF510も普通の顔で通り過ぎていきます。

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最近のJR車では好みの225系100番台の編成です。でも、なにかしらカラーを入れてほしいところではありますが。

0番台のいかつい顔よりも少し丸くなっていい感じですし、223系に比べて車内照明が明るくなって清潔感が増しています。

 

今日は秋の奈良歩き、かぎろひ歴史探訪で三重県伊勢の斎宮へ行ってきます。斎宮、いつきのみやですね、学生時代から名称は知っていたのですが初めての訪問、楽しみです。

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下川裕治 12万円で世界を歩くリターンズ 赤道・ヒマラヤ・アメリカ・バングラディシュ編 朝日文庫/読了・・・・2019年の文庫書下ろしの本ですが、その30年前、バブル華やかし頃に始めた12万円の各地を旅する企画をもう一度やってみようという一冊です。物価が上がっている一方、LCCの発達で渡航費用が安くなるなど、世界の情勢が直接財布に響いてくる様子が感じられます。また、著者は私のひとつ年上ではありますが、ご本人の体力の減退という問題も見え隠れしていました。同行した阿部稔哉さんによる写真満載というのもいいですね。

2025年10月22日 (水)

聖林寺からの道 桜井まで 09/26

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9月26日は、いつもの生駒詣での帰りに聖林寺さんへお参り、憧れの聖十一面観音さんにお会いして、ありがたい気分のまま、桜井までの道を歩いて下っていきました。

細い道沿い、その多武峰(とおのみね)街道にはキバナコスモスと彼岸花が咲いて色を添えていました。

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多武峰街道沿いにある西内酒造さんです。

「談山」の銘柄で多くの賞を受けた明治初期創業の酒蔵です。

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多武峰の談山神社の一の鳥居がありました。

今ではバスで行けるけど、ここをくぐって山の上まで歩いて参拝した時代があったのですね、大変ですよ。

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桜井の町中まで来るといくつかの古墳がありますが、そのひとつ艸墓(くさはか)古墳へ立ち寄りました。

古墳時代台後期、7世紀前半に築造された方墳です。

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羨道を入ると、巨大な家形石棺があります。

この背後に盗掘穴があり、残念ながら中には何も残されていません。

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大和の家型石棺の比較というのがあって、それぞれの特徴があらわされています。

市尾墓山古墳や菖蒲池古墳の石棺は見たことありますが、藤ノ木古墳の石棺はまだ見たことないですね、見れるんかな?

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もう桜井駅が近づいてきたころに立ち寄ったのが、櫻の井です。

第17代覆中天皇が愛した清水で、現在の桜井市の名称は、この「桜の井」と呼ばれる井戸に始まると言われています。

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下川裕治 僕はLCCでこんなふうに旅をする 朝日文庫/読了・・・・・・安かろう、狭かろう、サービスなかろうのLCCですが、それを使ってアジアを旅するためには、という本です。2017年の文庫書下ろしなので、今の情勢とは大きく異なるでしょうが、当時の日本に就航していたLCC各社の特徴をまとめた資料が巻末に付けられています。

2025年10月19日 (日)

秋のはじめ、聖林寺へ 09/26

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9月26日はいつもの生駒詣でのついでに足を延ばし、桜井から山腹にある聖林寺さんを訪れました。

おなじみの山門、やってくるとホッとした気分になります。

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聖林寺への階段を上がる脇には、清水比庵の揮毫による万葉歌碑があります。

倉橋の 山を高みか 夜隠りに 出で来る月の 光乏しき   巻3-290 間人大浦

揮毫者の清水比庵(1883-1975)は岡山生まれの書家、後に日光町長になるなど政治の世界でも足跡を残し、歌人、書家という活動から「今良寛」と呼ばれました。

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聖林寺さんには、その姿があまりに美しい十一面観音さんがおられます。

この方は、三輪山の神宮寺の一つ「大御輪寺(だいごりんじ)」の仏さまでしたが、明治初めの廃仏毀釈の嵐を避けるために聖林寺に移され、その後こちらを住まいとされています。

以前はフェノロサたちが寄贈した可動式のお厨子の中におられましたが、現在は2022年に完成した観音堂の中にすくっと立っておられ、360度の角度で全体を拝観することができます。

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聖林寺から見た桜井へ続く街並み、三輪山、それに続く巻向方面の広がりです。

いつの季節に来ても、聖林寺のお堂からの景色はいいですね。

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聖林寺を後にすると、稲を刈ったあとのあぜ道に、この季節ならではの彼岸花が咲いていました。

このころはまだ暑さが残る日々でしたが、季節は確実に移ろっていることを知らせてくれました。

 

ちょいと野暮用があって出かけますので、明日、明後日のブログ更新はお休みいたします。

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葉室麟 霖雨 PHP文芸文庫/読了・・・・・・・江戸時代の儒学者で教育者として、佐賀県日田市に初めて私塾「咸宜園」を開いた広瀬淡窓とその弟 久兵衛を主人公にした一冊。咸宜園は江戸時代の中でも日本最大級の私塾となり、80年間で、ここに学んだ入門者は約4,800人におよんだそうです。話しはその私塾を舞台に、天保の飢饉や大塩平八郎の乱などと絡めた時代小説という感じで、著者らしい情緒にあふれた作品でした。この塾の出身者には、高野長英大村益次郎清浦奎吾上野彦馬長三州横田国臣松田道之などがいるそうです。なお、2003年から20年間佐賀県知事を務めた広瀬勝貞は広瀬淡窓の弟、久兵衛の子孫である。

2025年10月18日 (土)

かぎろひ歴史探訪 近江大津京 09/25

10月15日からの四国詣でから帰ってきました。その報告はまた後日に。

JR大津京駅⇒京阪大津京駅⇒(電車)⇒近江神宮前駅⇒近江大津宮錦織遺跡⇒近江神宮前駅⇒(電車)⇒大津市役所前駅⇒皇子山運動公園⇒弘文天皇陵⇒新羅善神堂⇒フェノロサの墓⇒東海自然歩道⇒大津市歴史博物館⇒琵琶湖疎水口

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9月25日は秋の奈良歩き、かぎろひ歴史探訪で奈良ではなく、大津市を訪れ、近江大津京へ行きました。

まずは近江大津京錦織遺跡という近江大津京の宮殿跡へやってきました。

近江大津京は天智天皇が半島の脅威を恐れ、667年に都を飛鳥から近江へ移し、そこで即位しました。

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大津市役所の裏にあるのが天智天皇の息子である大友皇子の墓、のちに弘文天皇と名を送られた弘文天皇陵です。

壬申の乱による混乱で実際に大友皇子が亡くなられたのがどこかははっきりしていないのですが、「山前(やまさき)」の地で自殺したと記録により、この地にある陵が比定されています。

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弘文天皇陵の西側の荒れた道を行くと急に視界が広がり、見事な檜皮葺の建物、国宝の新羅善神堂があります。

新羅善神堂は井寺の鎮守社のひとつで、北院伽藍の中心建築であり、現在の建物は、足利尊氏によって貞和3年(1347)に再興されました。

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新羅善神堂から山へ上がっていく道を行くと、ひっそりとアーネスト・フェロノサの墓があります。

フェノロサは、日本が欧化政策を進め、日本古来の文化財が軽視されていた明治時代に、その価値を認め、保護に努めました。

亡くなったのはロンドンですが、この法明院ので僧籍を得たご縁もあり、墓が築かれています。

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さらに東海自然歩道を歩いて大津市歴史博物館へやってきました。

2022年11月に番外編でやってきたときは、この辺り一面真っ赤な紅葉に包まれていたことを思い出しました。

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最後は琵琶湖疎水が琵琶湖から水を引き、京都へ流す疎水口へやってきました。

タイミングよく、疎水へ向かう船がやってきました。

季節が良いころだと、とても優雅でよい気分なるのでしょうが、その料金の高さにはびっくりしてしまいました。

2025年10月15日 (水)

久しぶりの京阪石山坂本線 かぎろひ歴史探訪で 09/25

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9月25日は、秋の奈良歩き、かぎろひ歴史探訪で奈良ではなく大津京を訪れました。

待ち合わせがJR大津京駅でしたので、早めに行って久しぶりに京阪石山坂本線の電車を撮影していました。

佛教大学のオープンラーニングセンター(大学の公開講座をサブスクで受講できるそうです)のラッピング編成、600系です。

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待ち構えていたのは、大津京駅の南側にある踏切、背景に山科へ越える山が見えています。

国勢調査の実施ラッピング編成と、ちょうどそのころ開催される「国スポ・障スポ2025」のラッピング編成です。

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待っていても、やってくるのはなぜか600系ばかりです。

京都光華大学が2026年4月に共学化され社会学部ができるというラッピング編成と、京阪お得意の機関車トーマスのラッピング編成です。

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大津京の遺跡を歩いて、再び京阪石山坂本線で移動するときにようやく700系と出会いました。

京阪電車本線の現在の塗装に合わせた色彩の電車です。

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歴史探訪のコースも巡り終わり、三井寺駅で待っていると700系がやってきました。

ここから浜大津までひと駅乗車したのち、今度は京阪京津線の4両編成の電車に乗り換え、京阪三条駅まで行って反省会でした。

 

今日から3か月に一度の四国詣で(仕事なんですが)、愛媛県西予市へ行ってきます。

明日、明後日のブログはお休みします。

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葉室麟 山桜記 文春文庫/読了・・・・・戦国時代末期から江戸時代の初期におけるいろいろな場所を舞台に混乱の中で生きた人々の人生を7つの短編にした一冊。決して歴史の表舞台に登場するようなことがない主人公を集めて、戦国の世、また徳川の治世になってからも続いた混乱を描き出しています。情緒連綿とした風情は著者の持てる資質でしょうか。

2025年10月14日 (火)

大阪関西万博・訪問記 09/24

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9月24日は会期終了が迫ってきた大阪関西万博に初めて行ってきました。

自分でいろいろ予約とかするのはなかなか面倒だったので、行くのは断念していましたが、長男が手配してくれて家族で訪れることができました。

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まずは有名な大屋根リングの下へやってきました。

この中抜きの木組み構造は、東大寺の南大門の構造で、重源上人が中国からその技術を持ち帰ってきました。

この日は20万人もの来場者があったということで、もう人、人、人、の大混雑でした。

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大屋根リングリ上にも登りました。

この広さはまさに埋立地の広さなんですよね。

仕事で大阪湾に広がる埋立地をいくつも見てきたので、当時の広さ感覚がよみがえってきました。

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万博会場をいろいろ回りましたが、入館のための長蛇の列には参りました。

いくつかのパビリオンには入りましたが、大雑把に言って世界旅行の見本市ですから、それなりに楽しめました。

驚いたのは、この20万人のごったがえしの会場で、家族も知っている私のお友達(Q)が、まったく知らずに私の家族にくっついて歩いて付いてきていたことです。

これが万博一番の驚きでした。

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葉室麟 黒龍賦 PHP文芸文庫/読了・・・・・・戦国時代を生き、江戸時代初めにかけて独特の筆致で激しさを感じさせる作品を残した絵師の海北友松の生涯を描いた一冊。近江浅井家に仕えていた海北家が滅亡したのち、お家再興を望みながら絵師として生きた人生が見えてきました。建仁寺の雲龍図、見たくなってきました。

2025年10月12日 (日)

阪神電車 今津駅など 09/23

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9月23日は阪神石屋川駅近くの会場でコンサートがあったので、阪神電車の駅を転々としながら撮影を続け西進していきました。

センタープール前駅で撮影した後は甲子園駅で降りてみましたが、休日ということもあり多くのご同業が出ていたため、この山陽電車のカットのみで移動しました。

山陽電車と台湾鉄路公司の姉妹協定10周年を祝するHMが掲げられています。

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今津駅に着くと、甲子園駅の雑踏が嘘のようにご同業は誰もおらず、快適に撮影を続行しました。

好みの阪神9300系、やはりきれいだし、スタイルがいいし、抜群にいいですね。

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近鉄の大阪関西万博関連の「dialogue theater いのちのあかし」のラッピング編成です。

奈良行き快速急行に充当されているので8両編成です。

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阪神タイガースリーグ優勝記念ラッピングの8000系がやってきました。

天気はいまいちでしたが、赤胴車の色合いは曇り空を吹き飛ばして、きれいに映えています。

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コンサートが終わり阪神尼崎駅へ戻ってきたら、1000系のほうの阪神タイガースリーグ優勝ラッピング編成が待っていました。

コンサートの行き返りですが、図らずも効率的に撮影できました。

今日から一泊で徳島へ行ってきます。以前関わっていたプロジェクトの施設が完成したということでお呼びがかかり、その落成式への出席、まぁ、お客さんですね。ということで明日のブログはお休みします。

2025年10月11日 (土)

兵庫芸術文化センター管弦楽団第163回定期演奏会 10/10

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昨日10月10日は、兵庫芸術文化センター管弦楽団の第163回定期演奏会を聴きました。

9月からのシーズンが始まり、2回目の演奏会となりました。

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演奏されたのは、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲とシューベルトの交響曲第8番という名曲2つというプログラムでした。

まぁ、それほど緊張して対峙するほどのラインナップではありませんね。

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指揮はベルリンフィルで長年クラリネットの首席をしていたオッテンザマー、まさに名人の中の名人ですね。

シューベルトのこの曲をメリハリをつけてダイナミックに表現していましたが、それがいいかどうかは好みのわかれるところです。

アンコールでメンデルスゾーンの小曲がクラリネットでヴァイオリンとともに披露されたのはうれしかったですね。

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メンデルスゾーンの協奏曲のソロはヴェロニカ・エーベルレという方、16歳でベルリンフィルにデビューというくらいで、どういう履歴なのか、解説を読んでもよくわかりません。

ヴァイオリンの音も堅い感じだし、比類なき技術と書かれている割には音程が怪しいところもあったりと、よくわかりませんでした。

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伊東潤 武士の碑(いしぶみ) PHP文芸文庫/読了・・・・・・西南戦争における顛末を薩摩藩士だった村田新八を主人公に書きとおした大作です。ヨーロッパ視察も果たした村田がどういう感覚でこの絶望的な内戦に挑んだかを緊張をもって語られています。西南戦争、西郷隆盛はいくつもの作品になっていますが、これも素晴らしい一冊でした。

2025年10月10日 (金)

阪神電車 センタープール前駅 09/23

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9月23日は凝りもせずまたまた阪神電車の撮影に出かけました。

歩いてセンタープール前駅まで行き、ホームでしばらく撮影です。

阪神タイガース創設90周年の特別ラッピング編成です。

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唯一の旧阪神顔、8502編成の通過です。

阪神大震災でミックスの編成になって30年が経過しています。

阪神タイガースのリーグ優勝記念HMが掲げられています。

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阪神電車の大阪関西万博HM掲示編成、奈良行きの快速急行8両編成です。

そういえば、万博閉幕まで今日を含めてあと4日ですね。

万博協会の規約で期間延長出来ないのが惜しいですね。

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山陽電車の大阪関西万博ラッピング編成です。

これらの万博ラッピングは各社にありますが、13日を過ぎると一斉に消えてしまうのかな?

2025年10月 9日 (木)

番外編の下見 処女塚(おとめづか)古墳を巡る歴史探訪 東求女塚古墳と濱田屋 09/22

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9月22日は阪神西灘駅から歩き始め、蘆屋菟原乙女(あしのやのうなひおとめ)伝説に基づく3つの古墳を訪ねる歴史探訪・番外編の下見でしたが、いよいよ3つ目の古墳、東求女塚(ひがしもとめつか)古墳へやってきました。

今では公園になっていて、その中央に墳丘の一部を残すのみとなっていて残念です。

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墳丘の上に求女塚の碑があります。

これには、阪神電車の工事のために墳丘の多くの部分で土取りが行われ、その景観が損なわれたために、大正4年に現在のような石垣で取り囲み木々を植えたことを記念したという内容が描かれています。

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東求女塚古墳は処女塚古墳と同時期の古墳時代最初期の前方後円墳とする説があり、その全長は80m、後円部直径47m、前方部幅42mと推定されています。

つまり、古墳時代の初めのころには、これらの比較的大きな古墳がこの地域に3つ現出し、他には目立った古墳がなかったことから、物語の伝説につながったものと思われます。

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さて、阪神電車の住吉駅の東側まで歩いてきたので、もう少しだけ足を延ばして阪神魚崎駅の南にある濱田屋さんまでやってきました。

このお店は普通の酒類販売の酒屋さんですが、店頭ではおでんやおつまみがおかれていて、さらに奥にスペースがあってそこでいただくことができるお店です。

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麦酒やお酒は原価で購入することができますので、とてもリーズナブルにグレードの高いおさけをいただけます。

この日も店頭には黒龍や雪の茅舎などの全国各地の銘酒のお知らせが並んでいて、興味をそそりましたが、見るだけにしてここで下見を終えました。

それぞれの古墳の間隔は3.5キロほど、南北にいくらか歩く部分もあるので、コース全体としては10キロほどでしょうか、アップダウンがほとんどないコースなので、それほどの疲労はありませんでした。

2025年10月 8日 (水)

番外編の下見 処女塚(おとめづか)古墳を巡る歴史探訪 御影郷の酒蔵 09/22

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9月22日は阪神西灘駅から東へ歩いて灘にある3つの古墳をめぐりましたが、そのルートは灘五郷のうち西郷と御影郷の真ん中を貫きます。

西郷を過ぎ、御影郷に入ると酒蔵がいくつも続きます。

神戸酒心館として多くのお客さんを迎える福寿です。

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阪神大震災で酒蔵が全壊したものの、大手の酒蔵のタンクを借りて醸造を続ける大黒政宗です。

今は小さな事務所ですが、将来は自社での醸造をもくろんでいることと思います。

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同じく阪神大震災で全壊した泉酒造ですが、「仙介」、「琥泉」という銘柄を立ち上げ、それが大ヒット。

今では敷地内に工場を建設して自社醸造までこぎつけています。

若い女性社長とまたまた若い杜氏が頑張っている酒蔵で、応援のため一升瓶を出張先の愛媛県西予市の居酒屋さんへ送りました。

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これは永正二年(1505年)以前の創業とされる老舗の剣菱酒造です。

灘五郷26蔵の日本酒と「旬、地元、相性、発酵」をテーマにした食が楽しめる元酒蔵の飲食店、灘五郷酒所を開設しています。

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有名な菊正宗の本社です。大規模な工場がこの辺りに広く存在しています。

本社の脇には、日本柔道・オリンピックの父として知られる嘉納治五郎生誕地の碑があります。

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最後に白鶴の資料館にやってきました。

大正初期に建てられた本店壱号蔵を利用した資料館で、昔の酒造りの様子を、蔵人姿の人形を用いてわかりやすく再現しています。

試飲ができるのは、福寿、泉酒造、白鶴ですが、利用した方はお酒を買いましょうね。

2025年10月 7日 (火)

番外編の下見 処女塚(おとめづか)古墳を巡る歴史探訪 処女塚(おとめづか)古墳 09/22

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9月22日は阪神西灘駅から歩いて、43号線を越えてようやく3つの古墳の中央に位置する処女塚(おとめづか)古墳にやってきました。

処女塚(おとめづか)古墳は3世記後半の古墳時代初期に築造された全長66メートルの前方後方墳です。

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古墳の墳丘に上がることもでき、後方部から前方部を見たところです。

この古墳は公園のように整備されていて、中に入ると全体の姿をよく把握することができます。

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こちらは後方部から前方部を見たところです。

木々が生い茂り住宅地の中のオアシスのようです。

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レーダー解析による地形を見ると前方後方墳の姿が比較的よく保存されている様子がわかります。

前方後円墳を権威の象徴として広めたヤマト政権とは距離を置いた勢力が築いたとされる前方後方墳、古墳時代初期ということもあってロマンが広がります。

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伊東潤 鯨分限 光文社文庫/読了・・・・・・幕末から明治にかけて和歌山県太地町の鯨漁を率いた棟梁・太地覚吾の物語。外国船の鯨漁、幕府が倒れ政治が混とんとする中での情勢、南海大地震による被害からの復興、もくろんだ蝦夷地での操業の挫折、最後は大背美流れと呼ばれる100名以上の漁民の遭難など、大きな苦難に直面しながら太地町の鯨漁を支えた姿に大感動です。

2025年10月 6日 (月)

神戸アンサンブルソロイスツ第42回定期演奏会 10/05

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昨日10月5日は神戸アンサンブルソロイスツの第42回定期演奏会を聴きました。

いつも凝ったデザインのチラシの神戸アンサンブルソロイスツですが、今回も手抜きはありません。

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今回の演奏会の特徴は、法村友井バレエ学校が登場、ドリーブのコッペリアがバレエで披露されました。

バレエってなかなか見る機会がないのでこれは良かったですね。

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どのようにバレエが演じられたかというと、オーケストラのステージの前に黒い舞台が作られ、そこで演じられました。

とてもきれいにシンメトリーを意識したバレエで見ていて楽しめました。

もちろんオーケストラも熱演でした。

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指揮はこのオーケストラの常任指揮者である山川茂さん、とても律儀な指揮ぶりは好感です。

それにしても神戸アンサンブルソロイスツ、こんなに弦楽器がビシッて決まったオーケストラだったのですね、感心、感心。

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後半のドヴォルザークのスラブ舞曲集もとてもよかったです。

こういうプログラムはプロではなかなか取り上げないけれど、懐かしいメロディに包まれて幸せな時間を過ごせました。

2025年10月 5日 (日)

番外編の下見 処女塚(おとめづか)古墳を巡る歴史探訪 甲南漬 09/22

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9月22日は阪神西灘駅から歩き始め、西郷を過ぎて御影郷へ入りました。

西郷酒蔵の道沿いにある若宮八幡宮、境内には昭和13年7月初めに起きた阪神大水害の記念碑があります。

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西郷酒蔵の道を離れて少し北方向へ向かい、甲南漬本店までやってきました。

甲南漬はいわゆる奈良漬けですが、甲南学園の中学、高校、大学と続けて在籍した学生は甲南漬けと呼ばれていたことを思い出しました。

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敷地内にある甲南漬資料館、この甲南漬を作っている旧高嶋家の住宅の主屋に当たります。

鉄筋コンクリート造3階建て、1930年の建設で登録有形文化財の指定されています。

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その建物は甲南漬資料館となっていて、建物内を見学することができます。

赤いじゅうたんの廊下がある内部と、見事に剪定されている庭も見られます。

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ショップでは、味醂や奈良漬けを購入することができます。

瓜やキュウリ、スイカなどの一般的な奈良漬けのほか、海産物を漬け込んだものもあります。

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