兵庫芸術文化センター管弦楽団第75回定期演奏会

１月17日がやってきました。20年前のあの途轍もない大きな揺れとその後の壊れた町の様子は忘れようがありません。ということで、本日の兵庫芸術文化センター管弦楽団の第75回定期演奏会は20年と12時間が経過した午後5時46分が開始の時刻となりました。はじめに指揮者の佐渡裕からメッセージがあり、その後犠牲者の方々に哀悼を込めて黙とう。そして、マーラーの交響曲第２番「復活」の第一楽章が響き始めました。

演奏は大変熱がこもったもので、会場の雰囲気もすごい緊張感が保たれていましたね。いつもの定期演奏会とは、少し違う空気感でしたよ。曲が曲ですから、聞くほうも体力が必要です。小生としてうれしかったのは、このオーケストラの第一期生のオーボエ師匠と、その師匠に当たるシェレンベルガーが並んで吹いていたこと。師匠と大師匠が並んで吹いているなんて、素敵でした。きっとこれは忘れられないコンサートになるでしょう。

キュッヒル真知子　青い目のヴァイオリニストとの結婚　新潮文庫／読了・・・・・・ウィーンフィルのコンサートマスター、ライナー・キュッヒルの夫人の著書であるが、あまりに赤裸々な内容でびっくりした。冒頭から自身の不倫の話しで、目が点になりそうだった。その後、姑との確執、一般的な社会生活ができない夫の様子、それでも家庭を守ろうとした姿勢、そんなこんなで、驚く内容だけど、口うるさい伯母さんの愚痴に付き合わされたという感じがしないでもなかった。