昨日のコンサート 井上道義 大ブルックナー展
昨日は、昼から兵庫芸術文化センターで開催された、大ブルックナー展と称する一連のシリーズの第一回、井上道義指揮大阪フィルによるブルックナーの交響曲第8番を聞いた。先週のマーラーの復活に続いて、今週も大曲の登場です。大阪フィルのブルックナーというと、何と言っても朝比奈隆の指揮、音楽に接してきて長かったものだから、さて、新しい常任指揮者である井上道義はどのような棒さばきか、期待も高まって会場は満員の盛況でした。
演奏は、比較的ゆったりとしたテンポで始まり、大きな流れとなってこの大曲を進めていった。特に金管楽器が絶妙の響きを発し、盛り上がりがさらに高まった。全曲通して1時間半近くにもなり、終演後の拍手も割れんばかりだった。全体的にはメリハリの効いたスタイルで、決め所をピシッと刻んでいくような印象。霧の中からぼんやり音楽が聞こえてくるというようなものではなかったですね。わかるかなぁ。ノヴァーク版による演奏でした。
大阪フィルと言っても、かつては団員のほとんどが男性というイメージから、現在はずいぶんと女性が目立ち、というどころか、特に弦楽器の多くは女性が占めるオーケストラに変わってしまった。昔の大阪フィルに比べると機能が数段上がったように感じるし、ホールのせいもあろうが、音も少し煌びやかな感じになっている。ただ、一つ言うと、コンマスのあまりのオーバーアクションは見ていてもうるさい感じを与えた。
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