兵庫芸術文化センター管弦楽団 シェレンベルガー指揮

北風が厳しい本日、午後から西宮北口の芸文センターで開催された兵庫芸術文化センター管弦楽団の名曲コンサートを聞いた。今回の指揮は、オーボエ大師匠のシェレンベルガーである。ヴァイオリンに川久保賜紀を迎えて、まずはチャイコフスキーの協奏曲である。チャイコフスキーコンクール入賞の川久保であるが、本日の演奏は、いろいろとチャレンジしているものの、深みに至る演奏とは言えず、音色もこの曲にマッチしたものとは言えない出来だった。う～ん、聞きなれた楽曲だから、もう少し工夫とかが無いとあっさり聞き流してしまうかも。

休憩の後、シェレンベルガー指揮によるドヴォルザークの交響曲第９番「新世界より」が演奏された。これは、推進力のある演奏で爽快感があふれていた。ただ、指揮者の棒があまりに細かく、これではオーケストラとしても、自発的な動きがしにくいのではと思った。演奏は良かったが、見ていて窮屈な思いをした。