兵庫芸術文化センター管弦楽団第77回定期演奏会
もう少ししたら暖かくなるという予報が告げられた本日、やはりまだ冷たい風が吹く中、西宮北口で開かれた兵庫芸術文化センター管弦楽団の第77回定期演奏会を聴いた。指揮は、ガエタノ・デスピノーサ、ピアノにリース・ドウ・ラ・サールを迎えての演奏会である。
まず、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番という大曲が演奏された。ピアノのラ・サールはかなり大柄な女性で、迫力のある演奏を期待したが、前半は、曲想に合わないまったりした、いや、とぼとぼしたタッチの演奏から抜け出せず、緊張感の緩い音楽が続いた。オーケストラは、反対にきびきびとした反応を示し、曲を盛り上げた。さすがに後半はピアノも鳴り出したが、時すでに遅しの感である。
休憩を挟んで、シベリウスの交響曲第2番が演奏された。これは各パートの音が明瞭に聞こえる透明感のある演奏で、このごちゃごちゃした大曲がずいぶん見通しの良い感じで進められた。この指揮者、アンコールに自作の弦楽曲を披露したが、演奏から受ける感じがマルケヴィッチを彷彿とさせるものがあり、春の祭典、幻想、チャイコフスキーの5番などを聞いてみたいものだ。
« 3月8日土佐日記 土佐晴れ | トップページ | 3月8日土佐日記 ノルウェー・オスロ市電 »
「兵庫芸術文化センター管弦楽団」カテゴリの記事
- 兵庫芸術文化センター管弦楽団第153回定期演奏会 9/13(2024.09.14)
- 兵庫芸術文化センター管弦楽団第152回定期演奏会 8/2(2024.08.03)
- 兵庫芸術文化センター管弦楽団第151回定期演奏会 6/14(2024.06.16)
- 兵庫芸術文化センター管弦楽団 第150回定期演奏会 5/10(2024.05.11)
- 兵庫芸術文化センター管弦楽団第149回定期演奏会 3/22(2024.03.23)
コメント