椿姫 前夜祭

兵庫県立芸術文化センターで、佐渡裕プロデュースのヴェルディの歌劇「椿姫」、本日から10回の公演が始まった。昨日はその前夜祭ということで、佐渡さんが地元の瓦木中学ほか４校のブラスバンドを指揮し、アフリカン・シンフォニーが演奏された。会場の芸文センター前は屋台も出て、多くの観客で埋め尽くされました。

とはいうものの、今年で10回目のオペラシリーズだか、今まで見たことがない。今年は、ちょっとしたはずみで17日のチケットを持っているが、その日は四国詣でなので、今回も見ることはかなわないことになった。指揮姿の佐渡さん、ウィーンでの仕事が増えても芸文を辞めることはないと言っていた。

愛川晶　高座の上の密室　文春文庫／読了・・・・・愛川晶の神楽坂謎ばなしシリーズの第２弾。今回は前回のように落語の話題ではなく、手妻すなわち奇術と、太神楽の話しが２本、いずれも江戸の寄席の雰囲気を濃厚に漂わせた人情話になっている。この人の筆致で良いのは、文章の流れが途切れないことだろうか。それと、使われる言葉のなかに細かな細工がちりばめてあり、ほかの作品を知る者には思わず、やった！と思わせる面白さがある。