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2015年9月13日 (日)

兵庫芸術文化センター管弦楽団第81回定期演奏会

Img_4564定年を迎え、晴れ晴れした気持ちそのままのようなお天気だった9月11日の午後、芸文センターで、兵庫芸術文化センター管弦楽団の第81回定期演奏会を聞いた。このオーケストラの今シーズンの開幕にふさわしく、なかなかの演奏会だった。指揮は佐渡裕、ピアノに19歳の小林愛実。

先ずはハイドンの交響曲第7番「昼」から。佐渡のハイドンは久しぶりで、何年も前に聞いた印象そのままの、自由で、軽くて、羽が生えたかのような音楽の展開が好ましい。ハイドンは難しいという指揮者が多いように聞くが、この人の演奏は波長が合っているのか、自然体の音楽が聞こえてくる。

Img_4565次いで、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番が演奏された。その出だしから、豊かなピアノの音楽が始まり、思わず姿勢を正して座りなおすような次第。このピアニスト音楽の運びがしっかりしていますね。また、良く楽器を鳴らしているし、音の粒立ちも素晴らしい。アンコールのショパンのノクターン。

最後に、メインのストラヴィンスキーの春の祭典。実演は2回目の経験となる大曲だが、佐渡は自らのめり込むような指揮で、この曲に合ったアクティブな演奏。ブーレーズみたいに客観的に意識が離れた演奏は実演ではつまらないですよね。120名にもなるオーケストラからの音は迫力十分だし、本当に音楽を堪能した。この曲では、いろいろな音が、いま、どの楽器から出ているのか、目で追いかけているだけでも楽しい。締めの雪崩のような崩壊の音も決まった。アンコールにチャイコフスキーの弦楽セレナードの第1楽章。15時から始まったコンサートは、終わってみれば17時半近くになっていた。

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コメント

安田さんの春を祝うかのようなプログラム、二日酔いで力がぬけて音楽を楽しめたようではないですか。私も小林さんの演奏に出会えることを楽しみにします。お誕生日おめでとうございます。

下名も9月11日の第81回定期演奏会を3階から聞きました。春の祭典は、木管楽器の種類が多く、どの楽器から出ているのか楽しめて良かったです。

オーボエ工務店さん、こんばんわ。ハイドンは印象良かったですね。自由な音楽が展開されました。春の祭典とか、カルミナ・ブラーナとか、怖いもの見たさに通じる興味ですよね。ところで、マルケヴィチがフィルハーモニア管を指揮した1951年版の演奏をネットから聞きました。有名な1959年の演奏よりさらに面白かったです。大阪市立図書館に行ってナクソスの会員になると、無料で聴き放題です。ナクソス以外の世界のレーベルも同じように聴くことができます。すっごく便利です。最近はこればかりです。

てっちゃんさん、こんばんわ。生の音楽はいいですね。今回は特に木管の種類が多く、楽しめました。

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