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2017年6月25日 (日)

兵庫芸術文化センター管弦楽団 神尾真由子のチャイコフスキー

Img_2154神尾真由子は、2007年度のチャイコフスキーコンクールに優勝しているが、子供のころからその神童ぶりが評判でした。事実、彼女が12歳のころに聞いたラロのスペイン交響曲の演奏(1998年11月20日ウリ・マイヤー指揮関西フィル)では、度肝を抜かれた経験があります。これは五嶋みどり以来の天才が現れたのではないかと、正直思いました。

次に聞いたのは、2007年10月の兵庫芸術文化センター管弦楽団の定期演奏会で、いわばチャイコフスキーコンクール優勝の凱旋公演ですね。この時は当初シベリウスだったプログラムが急遽チャイコフスキーに変更になったくらいですから。指揮はオッコ・カム。

それで、この時の演奏がひどかった。音程もとれていないし、テンポもズタズタで、音楽の呈をなさないものでした。当時のブログにこれでは金をとれないとまで書きました。

その次は、2012年6月21日の大阪センチュリー交響楽団の第172回い定期演奏会で、この時はラロのスペイン交響曲でしたが、これは素晴らしい演奏でした。その時のことをこのようにプログに書いています。「天才が戻ってきた!」とまで書いています。・・・・・・・

Img_2156そして、昨日が4回目となる神尾真由子との遭遇でした。チャイコフスキーの協奏曲でしたが、第一楽章の第一音からもう駄目です。感情移入しようとしたのか必要以上のヴィヴラート、音程がしっかりとれていない、オーケストラと合わせるなんて考えていないのか、音楽の輪郭が見えてこない、何と言っても乱暴な弾き方なのでヴァイオリンの音が美しくない、第3楽章に入って、少しは良いところを聴こうと思う気持ちまで働き聞いていましたが、ここは少しましかなと思える程度の箇所が散見したくらい。アンコールにパガニーニの難曲を演奏したけれど、ただただ甘いテクニックの披露になってしまいました。

それでもあえて擁護するような見方をすると、好不調の波が極端な方なんでしょうかね。昨日の演奏はやはり、これではお金がとれませんね。

調べたら、もう一回聞いたいましたね。2011年2月15日の関西フィル定期演奏会。ブラームスの協奏曲です。この日も散々だったようです。・・・・・・・

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