兵庫芸術文化センター管弦楽団第106回定期演奏会
朝のうちは曇っていましたが、すこしずつ雲が晴れてくるという本日、西宮北口の芸文ホールで開かれた兵庫芸術文化センター管弦楽団の第106回定期演奏会を聞きました。指揮は油ベール・スダーン、ウィーンフィルのソロ・フルート奏者のカール=ハインツ・シュッツを迎えてのコンサートです。
ザンドナーイという人のフルートと管弦楽のための夜想曲は、20世紀の音楽としては意外にメロディアスな音楽で、懐かしささえ感じるものでした。モーツァルトの協奏曲では、フルートの音色がきらびやかに響き、もう贅沢の極みのような典雅な音楽になりました。
休憩の後は、ブラームスの交響曲第2番でしたが、最近この曲はあまり演奏されないのか、生では久しぶりでした。スダーンはどこにも力を入れていない感じの、伸びやかでゆったりとした展開を示し、一つも作為的なところがなく、慌てててんぽをいじるようなことは一切ありませんでした。悠々とした流れに身を任せ、その安らぎにみを置いた聞き入りました。このような安定した音楽の世界は、実に久しぶりの感動でした。
太田和彦 老舗になる居酒屋 東京・第三世代の22軒 光文社新書/読了・・・・・・・・・著者が東京で比較的近時に開店したお店の中で、将来的に老舗になるようなところをピックアップして一冊にしています。とはいっても、なんの保証もありませんし、先に書いたように、こんな顔を知られている居酒屋ライターがお店に現れたら、お店もよいしょのひとつふたつするだろうし、どこまで信用できるかはわかりませんね。
この著者が、何度も絶賛してやまない地方の居酒屋へ行ったことがありますが、予約した席にはすでにラップをかけられ室温になってしまった刺身がテーブルにデンと置かれていました。空前絶後の店の振る舞いに、声も出ない驚きと、やはり自分で行ってみないとわからないものだという認識を新たにしたことがあります。この店がはじめたと名物とされている塩たたきも、なんだか端っこの身ばかりで、がっかりでしたよ。
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