兵庫芸術文化センター管弦楽団第107回定期演奏会
雨の午後、西宮北口で開かれた兵庫芸術文化センター管弦楽団の第107回定期演奏会を聞きました。今日は、「ロシア音楽の真髄ここにあり」という事で、ロシア音楽ばかりが集められました。指揮は、ブルガリア出身のロッセン・ミラノフ、ピアノは、イスラエル生まれのイノン・バルナタンです。ミラノフはもう5回目くらいの芸文オケへの来演とか、しかし、楽員はその都度入れ替わっていますけど。
さて、プログラムの初めは、リムスキー・コルサコフの序曲「ロシアの復活祭」です。ロシア音楽というと、金管楽器の重厚な感じを抱きますが、この演奏では過度の表現を押さえてメロディーラインをうたうきれいな出来でした。
次に、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番ですが、オーケストラは濃厚な音楽の色を出していましたが、ピアノは、あくまで機能に徹したというか、テクニックはすごいですが、冷めた印象を持ちました。それも、協奏曲という形式の中では、有りだと思います。
最後は、ストラヴィンスキーのバレエ音楽「ペトルーシュカ」です。先日、リハーサルで聞いた音楽ですが、本番はぐっと演奏者の気持ちが入ったというか、色彩感が数倍にも増したようなきらびやかな演奏で、そうはいっても、細部まで響きを大切にしているのがビンビン伝わってきます。少し早めのテンポで、一切重たさを感じさせない、素晴らしい演奏となりました。
終演後、楽員がロビーに出てこられ、今シーズンを感謝していただきました。
« 第6回 藤井貴宏門下生によるオーボエ演奏会 | トップページ | 寝屋川市民管弦楽団第14回定期演奏会 »
「兵庫芸術文化センター管弦楽団」カテゴリの記事
- 兵庫芸術文化センター管弦楽団第153回定期演奏会 9/13(2024.09.14)
- 兵庫芸術文化センター管弦楽団第152回定期演奏会 8/2(2024.08.03)
- 兵庫芸術文化センター管弦楽団第151回定期演奏会 6/14(2024.06.16)
- 兵庫芸術文化センター管弦楽団 第150回定期演奏会 5/10(2024.05.11)
- 兵庫芸術文化センター管弦楽団第149回定期演奏会 3/22(2024.03.23)
コメント