1月7日は図らずも、岡山県の北の町、津山にやってきましたが、この夜はホテルでの勧めもあって、近くにあった宝船という居酒屋さんに行きました。カウンターだけの小さなお店ですが、私が座るため?の端っこの席だけ空いていて、他は地元のおっさんが楽しそうに呑んでいました。

お店に聞くと、海のない津山では昔から肉が食べられていて、名物はホルモンうどんという事です。最初からうどんも無いやろうと、ビールを頼むと付き出しにカニ味噌です。このあたり鳥取が近いという感じでしょうか。そして、牛筋の煮込みをいただきます。

次に牛の背中にあるカッパという肉の炒め物をいただきます。ビールからお酒に変わります。この日がお店の今年の口開けという事もあり、振る舞い酒で、なんだかぐっと高価な翁の夢というお酒が私のところにも回ってきました。軽口で飲みやすいお酒でしたね。

そして、メニューを見ると、「ずい茸入りました」とあります。なにやらキノコですが、試しにとその甘辛く炊いたものをいただきます。これはお酒ですね。岡山というと、この御前酒を外すわけにはいきません。もう勢いがついていますから、コップ酒です。ずい茸はアミタケとも言います。

そして、最後は鍋を頼みました。どうせ、そんなに量があるわけないと思っていたら、とても一人で食べられる分量ではありません。話し相手に残っていたお隣の方と分け合っていただきました。このお鍋はそずり鍋といって、牛の骨についている肉を削った部位という事です。
思いがけず、地元らしいローカルフードに出会い、また旨い酒にも出会い、満足の津山の夜となりました。
門井慶喜 家康、江戸を建てる 祥伝社文庫/読了・・・・・・・・・最近テレビドラマになった作品のようです。家康が江戸幕府を開いていくために基本的な都市インフラをどのような人々がかかわって進めていったかという筋立てですね。全五話あって、それぞれに主人公が立っています。最近の著者の作品は、以前のものに見られたすべてを語りつくすという姿勢から、読み手を引き付けるところに力を入れて、そうでないところは余白に充てるというか、読み手に創造的に想像させるという技で冴えてきているように思います。面白い一冊でした。
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