« 夙川に紅葉を求めて 阪急紅葉沿線いや甲陽園線 11/20 | トップページ | かぎろひ歴史探訪 宇陀の阿騎野 »

2019年11月24日 (日)

兵庫芸術文化センター管弦楽団第119回定期演奏会

77393648_2498481263809533_10498191739888  74421098_2498481277142865_42861115029323

昨日11月23日は、待ちに待ったカーチュン・ウォンが振る兵庫芸術文化センター管弦楽団の第119回定期演奏会でした。昨年、東京佼成ウィンドオーケストラに来演し、空前絶後の展覧会の絵を指揮したことは生々しく記憶に残っています。この芸文オーケストラの定期に登場するとあって、その発表からこの日を待ちに待っていたのです。

76638515_2498481323809527_34374537966308 

指揮のカーチュン・ウォンは1986年シンガポールの生まれ、現地の音楽大学で作曲を学んだ後、ドイツの音楽大学で指揮を学んでいます。クルト・マズアに師事して活動の幅を広げています。この日は、アントニオ・メネセスを迎えてショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番で始まりました。メネセスは素晴らしいテクニックと豪快な演奏でこの難曲をこなしていました。また、オーケストラが実に柔らかくチェロを支えていました。

78294786_2498481343809525_83042926165439  74350320_2498481390476187_32721750927794

後半はマーラーの交響曲第1番「巨人」です。第一楽章の出だしの指揮、右手のタクトを左から空中に向けて波打つようにゆっくりと振り上げていきます。もうそこからカーチュン・ウォンの世界でした。各パートのフレーズのつなぎに細かく配慮し、音楽の流れ、内にある音楽の呼吸、どちらかと言うとゆっくりとしている部分はよりゆっくりと歌わせながら、過度な表現はとりません。それでも音楽がどんどん分厚くなっていきます。

最終楽章でホルンが立った頃には、全身に入ってきた音楽で身体が震えだし、なんだか感極まって泣きそうになってしまいました。こんなすさまじい体験ができるので、音楽を聞くことがやめられません。定期演奏会は今日24日もあります。時間があれば聞かれることをお勧めします。そこには未知の音楽体験が待っていることでしょう。

76642436_2498481420476184_90073000662133  77340054_2498481460476180_64921997434630

芸文ホールの近くの木々もすっかり色づきが進み、もう散ってしまった葉も多くなりました。秋から冬への移行が風景にも感じられました。

« 夙川に紅葉を求めて 阪急紅葉沿線いや甲陽園線 11/20 | トップページ | かぎろひ歴史探訪 宇陀の阿騎野 »

兵庫芸術文化センター管弦楽団」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 夙川に紅葉を求めて 阪急紅葉沿線いや甲陽園線 11/20 | トップページ | かぎろひ歴史探訪 宇陀の阿騎野 »

2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

カテゴリー