「私の奈良、大和路」～かぎろひ歴史探訪から～ 写真展に向けて 15

コロナ禍の影響で今年６月に開催を予定していた大阪阿波座にある音響喫茶「長楽庵」さんでの写真展が中止（または延期）となりました。写真の準備もしていたのですが、まだ候補の絞り込みにまでは進んでいなかったので、あえて今のうちに少しずつ紹介していこうと思います。

なお写真は、主に2015年から参加させていただいている奈良歩き、かぎろひ歴史探訪で訪れた奈良、大和路の風景です。

今日は、奈良・大和路の風景の中から、季節感が感じられる新緑や花の景色を並べてみました。ここは奈良では珍しい門跡尼寺院の円照寺です。門を入ったところで、そこから先へ入ることはできませんが、清々しい品位はさすがに高潔な雰囲気を感じました。

円照寺から山道を歩いて到着したのが日本酒発祥の地として有名で、酒母になる菩提元を配給している正暦寺です。訪れたのは去年の５月中旬、楓が多くみられる正暦寺の境内は青々としたもみじで満たされていました。

奈良では６月から８月にかけてロータスロードという蓮の花を絡めたご朱印めぐりが行われています。この写真は昨年、西大寺の境内で撮影したものです。花弁の先端と縁の赤さが印象的でした。思わず撮ってしまった一枚です。

次は秋の風景ですが、９月に唐子・鍵遺跡を訪れた帰りに近鉄石見駅へ向かう途中の景色です。暑かった夏が去り、空の雲に秋の気配が感じられ、早咲きのコスモスに心地よさが感じられます。

秋も深まった10月末、生駒の王龍寺を訪れています。この御堂の中に岩を掘りこんで作られた磨崖仏があります。赤く染まる前の青もみじが奥深い山懐の境内を少しだけ明るく照らしていました。