「私の奈良、大和路」~かぎろひ歴史探訪から~ 写真展に向けて 11
コロナ禍の影響で今年6月に開催を予定していた大阪阿波座にある音響喫茶「長楽庵」さんでの写真展が中止(または延期)となりました。写真の準備もしていたのですが、まだ候補の絞り込みにまでは進んでいなかったので、あえて今のうちに少しずつ紹介していこうと思います。
なお写真は、主に2015年から参加させていただいている奈良歩き、かぎろひ歴史探訪で訪れた奈良、大和路の風景です。
2018年9月は奈良の北郊、当尾(とうの)の里を訪れています。この辺りは山岳信仰の影響もあり、聖地としての修行の場であったため石仏も多くみられるようです。これは、岩船不動明王立像、ひとつだけ願いをかなえてくれるということで一願不動さんと呼ばれています。
山肌の大きな岩に線刻で描かれた磨崖仏、ミロクの辻弥勒磨崖仏と言われるもので、 笠置寺本尊の弥勒磨崖仏(現在は焼失し、光背が残るのみ)をかなり忠実に模写したものとされています。
その微笑みのあるお顔から、わらい仏と言われる岩船阿弥陀三尊磨崖仏です。岩が少し傾いていますが、蓮台に乗ったお姿はかなり鮮明な状態を保っています。
これは唐臼(からす)の壷磨崖仏と呼ばれていて、実はこの阿弥陀如来坐像の左隣の面には地蔵菩薩さんが彫られています。阿弥陀さんの右側にある四角い穴は燈明が入れられるようになっています。
葉室麟 無双の花 文春文庫/読了・・・・・・・・・・戦国から徳川の世になる時代を生きた立花宗茂は、関ヶ原の戦いの後、十数年かかったものの旧領地へ戻ることができた唯一の武将。裏切らないという立花の義を貫いた戦国人の生きざまを、丁寧な筆さばきで生き生きと描いて見せています。葉室麟にはまっています。コロナ騒動前に葉室麟の作品を10冊ほど買い込んでいますので、これからも楽しみが続きます。
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