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2020年10月 7日 (水)

モーツァルトのピアノソナタ 様々

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先日、梅田のディスクユニオンから持ち帰ったCDから、モーツァルトのピアノソナタを紹介します。まずは、イングリット・ヘブラーの演奏です。とても可憐で凛々しく立派なモーツァルト像が描かれています。無駄に音楽の枠からはみ出すこともなく、思わず背筋を伸ばして聞き入るような良い意味で模範的な演奏です。ヘブラーさん、ご高齢ですがお元気なのですね。

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次いで、リリー・クラウスです。これはヘブラーと真っ反対にある演奏でしょうか。自由奔放に音楽が行き来します。力強いタッチで音楽がぐいぐい進んでいきます。主張の強い演奏ですが、何とも魅力にあふれた音楽が展開されていきます。

ヘブラーとクラウス、実は一週間の間に続けて聴いたことが有ります。N響名曲コンサート(指揮はワルター・ウェラー)に出演したクラウスを東京のNHKホールで聞いた後、帰ってきて西宮市民会館でヘブラーのリサイタルを聞いています。大学1回生のころのことです。

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次は、マリア・ジョアン・ピリスの演奏です。ここにはヘブラーの凛々しさもクラウスの奔放さもありません。淡々と音楽が流れていきます。音はしっかり鳴っているのに、心に感じるのはとても静謐なイメージの演奏です。誰もいないお寺でセミの声を聴いているような印象です。

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最後に、旧い時代のピアノ、いわゆるピアノ・フォルテを使った演奏です。弾いているのは、バルト・ファン・オートです。上の三人と違って男性ですが、ここにはモーツァルトをどのように演奏しようかという考えはほかの三人よりも違う支点から始まっていて、弾くことを自身が楽しんでいる演奏です。ただ、とても情報量の多い演奏、身をゆだねていると聞きどころがとても多いということですが、何度でも繰り返し聞いても飽きることが有りません。

モーツァルトのソナタの演奏、弾く人によってこんなに印象が違います。バッハもピアノも面白いですが、モーツァルトにも注目です。

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岡田暁生 音楽の危機 <第九>が歌えなくなった日 中公新書/読書・・・・・・・・・・・コロナになってみんな大変、ということですが、音楽の面からは、広い会場に多くの聴衆を集めて、フルオーケストラ、大勢の合唱団やソリストを集めて演奏する第九、今はその演奏自体も考えられません。コロナは、人が集まることで成立していた音楽会そのものを見直すきっかけとなりましたが、さて、これからどうなるのでしょうね。コンサートに行くと、矢張りナマの音が聞こえてとても素晴らしいですが、お客の中には無礼な、迷惑な、その場にふさわしくない輩もいて、それはそれでストレスにもなるんですよね。コロナでコンサートに通えない日々が続きますが、ステレオからの音楽でも十分癒されていますよ、私は。

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