かぎろひ歴史探訪 舎人親王の寺から法輪寺へ
昨日11月12日は、秋の奈良歩き、かぎろひ歴史探訪で、日本書紀作成を主導した舎人親王を訪ねる一日でした。大和郡山の市街地西方に広がる松尾山へ向かいます。途中、杵築神社へ立ち寄るなどしてさらに上ると大和盆地を見渡す景色に出会いました。
登り道でしたが、案外早く松尾寺に到着しました。南惣門を入る脇には見事に紅葉した木々が見られ、進む季節を感じます。松尾寺の三重塔は先日行った室生寺の五重塔にも負けない華麗さがありました。この階段を登ったところからの景色も眺めの良いものでした。松尾山は舎人親王が日本書紀完成を祈願して籠ったところとされ、ここに寺が築かれています。また、日本最初の厄除けの寺としても知られています。
昼からは、松尾山を下り、方形墳として斑鳩では最大規模の仏塚古墳、その石室を見たり、法隆寺の守護をつかさどる斑鳩神社を訪れるなど、のびやかな景色の中にある重厚な歴史を感じつつ歩きます。
まだコスモスが咲く斑鳩の道を歩いて法輪寺へ到着しました。斑鳩三塔の一つとされる凛とした三重塔が出迎えてくれます。この塔は戦時中に落雷で焼失したのを幸田文などの支援で昭和50年に再建されたものです。
また、講堂には平安時代の本尊である十一面観音のほか、飛鳥時代の虚空蔵菩薩立像、薬師如来坐像が安置されていました。飛鳥仏は、その後の時代の仏像とは雰囲気が全く違って異国を感じさせます。(たぶん)初めて訪れた法輪寺で、大変良いものを見ることが出来ました。
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