かぎろひ歴史探訪 百済寺と環濠集落 3/11
3月11日は今年の奈良歩き、春のかぎろひ歴史探訪の初日で、近鉄の松塚駅を10時に出発しました。まず近くの厳島神社にある絵馬、中国の三国志の一場面のようですが、豪放な絵画の絵馬が掲げられていました。天気がとてもいいです。
少し歩いて、白木蓮が満開の弥勒寺という小さなお寺に入りました。ここは元々かなりの荒れ寺であったようですが、現住職がずいぶん努力されて復興したとのこと。特にご本尊の弥勒坐像はその価値が見直され、今では国の重要文化財に指定されるまでになっています。これがとても不思議なくらい存在感のあるお方で、思わず頭が下がる感じがします。こういうことこそ、パワーを感じるというのでしょうか。きれいな方でした。この日の訪問をお寺のホームページで紹介していただいてます。⇒ ★
今回は環濠集落を巡る旅で、松塚、藤森、南郷といった環濠集落を歩きました。環濠集落という言葉だけでも、なにやら中世の雰囲気を感じます。惜しむらくは、生活排水が流れ込んでいるのか、今では珍しいくらい水質が悪かったことですね。自治体が下水道か浄化槽の普及など、もっと水質改善に取り組んでほしいところです。
ほぼ平坦な広陵町を歩いていると、周囲は暖かい日差しと春らしい景色に満たされています。これは梅の木だったでしょうか、枝の中にメジロが遊んでいました。歩くうちに、今回の目的地の一つ、百済寺が見えてきました。森の中にとても形の良い塔が見えます。
百済寺の三重塔です。鎌倉時代中期の建築で国の重要文化財です。周りには寺の本堂と寺務所、そして敷地全体は春日若宮神社の中にあります。その一角に犬養孝先生の万葉歌碑がありました。
山部宿禰赤人が歌一首
百済野の 萩の古枝に 春待つと 居りしうぐひす 鳴きにけむかも 巻8-1431
百済野の萩の古枝で春を待っていた鶯はもう鳴きはじめたでしょうか
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