かぎろひ歴史探訪 香久山周遊 9/16
秋の奈良歩き、かぎろひ歴史探訪が始まりました。今回は、香具山の周囲を回って古代の空気を思いっきり吸い込みました。
近鉄大阪線大福駅⇒蓮台寺⇒御厨子神社⇒磐余池跡⇒橿原市昆虫館⇒(天香久山周遊コース)⇒興善寺(香山寺跡)⇒万葉の森⇒古池⇒興福寺(八釣延命地蔵)⇒畝尾坐健土安神社⇒藤原宮跡資料室⇒天香久山頂(または迂回コース)⇒天岩戸神社⇒紀寺跡⇒本薬師寺跡⇒近鉄畝傍御陵前駅
橿原市昆虫館でのお昼の時間は田中先生による歴史講座、この日は大和三山のうち、なぜ香久山だけに天という文字が冠として掲げられているかと言うことについて解説されました。また、そのおり、私が申し上げていた古代史とは関係なく生物相のありかたから香具山の特異性についても付け加えていただきました。
昆虫館のある万葉の丘から下っていくと、正面に畝傍山を拝して歩いていきます。その向こうに葛城山が望めます。
ほどなく興善寺へ到着しました。香山寺とも言われ、境内からは藤原宮と同時代の古瓦も出土しており、江戸時代には伽藍もあった大きな寺であったとのことです。
古池のそばにあった柿本人麻呂の万葉歌碑がありました。「草枕 旅の宿に 誰が夫か 国わすれたる 家待たなくに」
藤原宮造営に地方から駆り出された農民が家に戻れず餓死していく様を読んでいます。
香具山の北側を周回して興福寺、畝尾坐建土安神社へとやってきました。焼き物、埴輪を作る粘土が採れたことを示す碑が立っていました。ここは粘土でも赤い土が採れたようで、香久山周辺の別の地には白埴が採れたとするところも残っています。
宇能鴻一郎 姫君を喰う話 新潮文庫/読了・・・・・・・・・・・・わたし〇〇しちゃったんですぅ、で始まる一人称エロ話しで有名な著者、実は東大文学部だけでなく大学院博士課程まで進んだ文学のエリートで、芥川賞受賞者でもあります。その受賞作も入った短編集が出ました。過去にこの人の食通ぶりをうかがわせる「味な旅、舌の旅」を読みましたが、その健啖ぶりに驚いたものです。ここには、純文学に取り組んだ証しとしての作品が並んでいます。そして、まだ現役作家さんでもあるのですね。なにやら新選組について書きたいとか、巻末にその構想が練られています。すごい人もいたもんだ。
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