かぎろひ歴史探訪 香久山周遊 9/16
秋の奈良歩き、かぎろひ歴史探訪が始まりました。今回は、香具山の周囲を回って古代の空気を思いっきり吸い込みました。
明日香の野を歩いていますから、そこからは大和三山をはじめとする山々を眺めることとなります。
まずは、この日の目的となった香具山です。こんもりとした丘のような山ですが、これは単独の山ではなく、背後に音羽山などの山塊から延びた端山にあたります。もともと、端山の先端と言うのは先史時代から信仰の対象となっていました。なぜ信仰の対象となったかと言うことまで考えないと、香具山だけが「天」が付いて神格化された理由はわからないことですけれど。
田んぼの中にポツンとあるのは耳成山です。これは完全に単独の山と言う形状です。きれいな山容は一番山らしい山と言うことになります。緩やかな傾斜の登り道が作られていて、思いのほか簡単に上ることが出来ます。
葛城山を背景として一番高い山容を誇るのが畝傍山です。初代の天皇、神武天皇をまつるためにこの山のふもとに明治の初め、橿原神宮が整備されました。見る角度によって、形が変わる山でもあります。
遠くそびえるのが二上山です。持統天皇のはかりごとで死に追いやられた大津皇子が葬られた山として知られています。
山ではなく小さな丘のように見えるのが、履中天皇の宮跡と伝わる磐余稚桜宮の跡です。当時は天皇の代替わりの度に宮を移す習いでしたから、いたるところに宮跡があるようです。
明日香の平坦な地を歩きながらも、濃い緑に包まれた山々を間近に見て、時代を1300年前に戻した一日となりました。
水谷千秋 女たちの壬申の乱 文春新書/読了・・・・・・・・古代における最大の内乱となった壬申の乱、今までは天智天皇の息子、大友皇子と天智天皇の弟、のちに天武天皇殿政権争いという男性側の視点からの描き方をされていましたが、それを周辺の女性からの視点で見ていこうという趣旨の一冊です。とはいうものの、前半はどうしても男性側からの見方になっていて???でしたが、後半の持統天皇が出てくるあたりからはそれらしい内容になりました。これは、小説にして悲喜こもごものストーリーにしたほうがインパクトがありそうですね。そんな小説があるのかもしれませんが。
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