兵庫芸術文化センター管弦楽団第130回定期演奏会 2/12
昨日、2月12日は兵庫芸術文化センター管弦楽団の第130回定期演奏会を聴きに西宮北口の芸文ホールへ行ってきました。手前は住宅展示場ですが、本来ならばこのあたりに美術館を作ったりとするのが当初の壮大な計画でした。
この日のプログラムは、リゲティのルーマニア協奏曲、バルトークのヴィオラ協奏曲、ムソルグスキー(ラヴェル編曲)の展覧会の絵でした。ルーマニア、ハンガリー、ロシアにご縁の作曲家、音楽です。
指揮者は下野竜也さん。リゲティの曲は、作曲者が最先端の音楽を展開する以前のどちらかというと民族色のある音楽でした。展覧会の絵は、やはり楽しい音楽ですね。CDなどで聞くのと違い、実際に聞いてみるといろいろな楽器が鳴り響いているのが視覚を通しても感じることが出来ました。これも生で音楽を体験する大きなメリットですね。下野さんは、キエフの大門で大きくテンポを落とし雄大なフィナーレを作り出していました。
ヴィオラは川本嘉子さん、日本のヴィオラの名演奏家のひとりですね。バルトークのヴィオラ協奏曲は作曲家の遺作となった作品で、未完成のまま残されました。その後弟子が完成した版、その他の学者が完成した版などいくつもありますが今回は弟子のシェルイの版でした。
第1楽章でいきなり暗い世界に連れていかれた後は、第2楽章でヴィオラが高音で切々と歌うメロディは天国から下りてきたイメージ、第3楽章は一転舞踏のリズムが刻まれた躍動感あふれる音楽でした。川本さんのヴィオラは表現豊かにバルトーク最晩年の音楽を奏でていました。
コンサートの前に、久しぶりに西北のひばり珈琲店へ。今や大変珍しくなったネルドリップのお店です。飲んだ後、数時間は口内にコーヒーの香りや旨味が残っている感じがします。お気に入りの珈琲店のひとつです。店頭ではなぜか、地物野菜を販売。
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