兵庫芸術文化センター管弦楽団第131回定期演奏会 3/19
昨日3月19日は、西宮北口の芸文ホールで開かれた兵庫芸術文化センター管弦楽団の第131回定期演奏会を聴きました。コロナも感染者数が下降気味ということもあり、少しずつ客さんが戻ってきたという感触を得ました。
指揮は、フィンランドの俊英、ピエタリ・インキネン。木曜日のリハーサルでもそうでしたが、力強いタクトと丁寧な指示が音楽に活気を与えていく様子を感じました。交響詩「フィンランディア」では分厚い弦楽器に支えられ、金管楽器群が思う存分音量を上げて吹きまくり、迫力ある演奏が展開されました。
ヴァイオリンは川久保賜紀さん、チャイコフスキー・コンクールの最高位受賞後、世界で活躍されています。演奏されたシベリウスのヴァイオリン協奏曲では、幾分線の細さを感じましたが、卓越したテクニックで雄弁に音楽を奏でていました。
さて、この日のメインはストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」です。この音楽を実演で聞くことは、もうそれ自体が大変な音楽体験をするということですが、この日の演奏も期待にたがわず、素晴らしい演奏でした。さらに、通常のオーケストラで使われる楽器以外にさまざまな種類の楽器が登場し、またその使い方が面白いので、音楽を聞きながらもステージから目が離せませんでした。
伊東潤 戦国無常 首獲り 中公文庫/読了・・・・・・・戦国時代の合戦では、やれ信長が勝った、武田が負けたということになりますが、実際に戦場を駆け回り武功をあげていくのは、雑兵たちであります。そうした底辺にいる兵の武功は敵の首をあげることであり、そうした戦いの中で上げた首にまつわる話が6編語られています。まさに戦国のリアルを体感できる一冊でした。
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