灘酒蔵歩き かぎろひ歴史探訪下見 見どころ多し 12/6
灘五郷のうち、西郷、魚崎郷、御影郷のあたりを歩きましたが、その地域を辿るには、このように酒蔵通りと称する道があります。もうすでにハイキングコースとして確立していることが分かります。酒蔵が観光資源として成立しているのですね。
剣菱の酒蔵の横を通ると暖気樽(だきだる)が干してありました。これは手作りの日本酒を造るときに、発酵槽の中の温度を調節するために、この樽の中にお湯を入れて発酵槽に漬けて温度を上げるときに使われます。そんな造り方を剣菱で行っていることに驚きです。ちょいと調べると剣菱の酒造りへのこだわりは半端ないものだとわかりました。⇒ ★
菊正宗の記念館に行くとソフトクリームが売られていました。たぶん酒かすを練り込んだものだと思います。他の蔵でもありますが、これが実にうまいのです。ソフト部の方は是非お試しください。
試飲というと以前は、小さなプラの入れ物でなめるほどしか供されず、舌の上で蒸発してしまうようなものでしたが、最近はあえて有料試飲にして高級な日本酒を味わってもらおうとするところがあります。割り切った考えで、これはこれでいいですね。
阪神魚崎駅近くにある酒屋さん「HAMADAYA」、このお店の中でお酒を買い、店の中のスペースで呑むことが出来ます。缶詰などのほか、おでんが作られていて安価で買うことが出来ます。実に効率的かつ良いお酒を厳選して味わうことができるオアシスのようなお店です。
住吉川を登っていくと倚松庵(いしょうあん)があります。「倚松庵」は、文豪・谷崎潤一郎が1936年から1943年まで居住し、松子夫人やその妹たちをモデルとした小説「細雪」の舞台 となった場所でもあります。
このようにいろいろと見どころの多い灘五郷歩き、1月後半にいつもの奈良歩き、かぎろひ歴史探訪の方々を番外編としてご案内する予定です。
風野真知雄 お龍のいない夜 小学館時代小説文庫/読了・・・・・・・・著者による「龍馬がゆく」なんでしょうが、ここで登場する龍馬は土佐らしさがありません。若いころに江戸に出て、そこでの生活も長いこと、さらに全国のいろいろな土地の人との交流をするうえで言葉は直していったのではないだろうかという視点から標準語に近い話し方をしています。そう意味で斬新ですね。お龍がいない夜、近江屋で襲われたときに、寺田屋のときのようにお龍がいたならばまた窮地を脱していたかもしれないという著者の思いが伝わる哀愁の一冊です。
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