番外編・伊丹の下見 伊丹廃寺跡 6/5
6月5日は、奈良歩き、かぎろひ歴史探訪の方々を奈良以外の場所へご案内する番外編の下見で伊丹を歩きました。
昆陽池、瑞ヶ池を回って訪れたのは白鳳時代の伊丹廃寺跡です。発掘調査が行われた後、整備されて公園になっています。
塔の基壇です。積み重ねられた瓦が基壇の縁を保護していた様子が再現されています。
礎石はすでになく、栗石でその位置が示されているのみです。
一方、金堂跡の基壇は瓦と栗石を交互に積み上げた独特の縁廻りで補強されていた様子を再現しています。
北側に階段があったということで、それも再現されています。基壇はいずれもとても丁寧に再現されています。
伊丹廃寺跡の伽藍配置です。南門から入って左に塔、右に金堂がある法隆寺様式です。
ただ、講堂はなにか理由があったのか中心線からは外れた位置に設けられています。
大阪から阪神間における古代の道と寺の分布です。伊丹廃寺の南東に猪名寺廃寺があります。
こちらも発掘調査の結果、法隆寺様式でたてられていたことが判明して相互に関係があったことが伺えます。
伊東潤 囚われの山 中公文庫/読了・・・・・・・・雪の八甲田の、死の行軍として200名もの犠牲者を出した事件を巡って、現代の雑誌記者が事件の検証のための取材をしていく中で、確信に迫っていくというスタイル、著者にしては珍しいミステリータッチで描かれた一冊。とても吸い込まれるかのように読み通しました。真実は今後も明らかになることはないだろうが、このようなことが行われていたと思うとひどい事件だったと思います。重厚な作品です。
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