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2023年6月17日 (土)

写真展「鉄道万葉集」その1から 渋谿の崎・雨晴 伏木 越ノ潟

万葉時代の旅は歩いていくので、なるべく平坦な道を選んで道どりをします。鉄道も明治5年の開通以来25/1000の限界勾配を基準になるべく平坦なルートを選んでレールが敷かれていきました。

そうすると、万葉時代以来の旅の道をなぞるように鉄道の線路が走る場所が見られます。そのような風景を撮りこんだのが「鉄道万葉集」です。

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渋谿の崎 雨晴  氷見線越中国分駅 雨晴海岸

馬並めて いざ打ち行かな 渋谿の 清き磯廻に 寄する波見に

大伴家持 巻17-3954

(訳)(家持歓迎の宴の場である国守館から)馬に乗って、渋谿の清らかな磯寄せる波をさぁ見に行こう

越中国庁の長官に赴任した家持を歓迎する宴、それもそこそこにして、この素晴らしい雨晴の風景を観に行こうという歌の風景に魅了される海岸線を走るキハ40、ここへやってきて本当に良かったと思える場所でした。天気良い日は富山湾越しに雪を抱いた立山連峰を見ることが出来ます。

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越中国庁跡 伏木  氷見線越中国分駅 雨晴トンネルの上

しなざかる 越に五箇年 住み住みて 立ち別れまく 惜しき宵かも

大伴家持 巻19-4250

(訳)都から遠く離れた越中に五年住み続けて、ここでお別れするのが惜しいような今宵です

上の歌から5年、今度は家持が越中から都へ帰るという日に、この素晴らしい越中の国を後にするのは何とさびしいことだろうと、家持の心情が伝わります。越中の国庁は風景の右上あたり、古代から親しまれて伏木の港、今も船が行き来しています。

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越中 奈呉の江  万葉線越ノ潟駅 新湊大橋の上

みなと風 寒く吹くらし 奈呉の江に 妻呼び交わし 鶴さはに鳴く

大伴家持 巻17-4018

(訳)水門の風が寒々と吹くらしい、奈呉の入り江に 妻を呼び合って鶴があちこちで鳴いている

高岡駅前から出発した路面電車の万葉線の終点である越ノ潟駅は奈呉の江の先端まで走ります。対岸の堀岡へは渡船もありますが、新湊大橋へはエレベーターを使って歩いて渡ることもできます。そんな橋の上から奈呉の江の今を撮影しました。

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