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2023年12月

2023年12月31日 (日)

阪神タイガース日本一ラッピング電車などなど 12/22

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12月22日は同窓会の下見のために阪神甲子園駅まで行きました。(今日の写真は、いつもより少し大きめにアップしています。)

ちょうど10分ほどの間に阪神タイガース日本一ラッピング車が行き来するという絶妙なタイミングだったのです。

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直通特急の8000系に続いて、快速急行の1000系の阪神タイガース日本一ラッピング車が出発していきました。

梅田-姫路、三宮-奈良といういずれも長距離の仕業なのに、この短いタイミングで行き来していってくれました。

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しばらく待っていると姫路行き山陽特急もやってきました。こちらは山陽電車姫路-明石間開業100周年記念HMが2枚。

さらにサッカーのヴィッセル神戸日本一記念副票がつけられています。関西のスポーツ界、みごとに花が咲いた一年でしたね。

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そうすると阪神タイガース日本一記念HMを掲げた5001系普通車がやってきました。今年度中に引退する5001系、花道を飾りました。

そういえば関西学院のアメフトも6年連続学生チャンピオンを達成していましたね。ラグビー、神戸製鋼、クボタ、どうだったかなぁ。

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また、2024年に100周年を迎える阪神甲子園球場の記念ラッピング車もやってきました。

なんだか2023年と2024年がつながったようで、大晦日のブログをうまく締めくくれました。

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新旧の入替え、ゆく電車、くる電車、今年も一年、弊ブログをご覧いただき、ありがとうございました。

2023年12月30日 (土)

甲子園歴史館 見学 12/22

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12月22日は、年明け1月27日にここ甲子園球場で同窓会を開催するための下見に甲子園歴史館を訪ねました。

甲子園歴史館は、甲子園球場南側に隣接する建物内と甲子園球場内に見学ルートがあり、最終はバックスクリーン前に出ることが出来ます。

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まずは歴史館本館の中にある展示から見ていきます。

今年日本シリーズを制して日本一になったチャンピオンフラッグがありました。

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さらに日本一になった優勝盾が展示されていました。

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日本一になった時に選手、関係者によってサインされた記念Tシャツです。

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日本一のトロフィーです。

これらの特別展示は、同窓会開催の翌日1月28日まて展示されます。ぎりぎり間に合いますね。

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その他、阪神タイガースの歴史に関する展示が盛りだくさんです。

ビデオも各所で流されていて、そんなのを見ているとあっという間に時間が過ぎていきます。

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甲子園球場の中の展示室では、高校野球や大学アメフトの日本一を決める甲子園ボウルに関する展示もあります。

それらを見ていると、2時間くらいの時間を要しました。大変な満足感とともに下見を終えました。

2023年12月29日 (金)

阪神電車センタープール前、武庫川で撮影 12/9

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12月9日は、武庫川女子大学でのコンサートのために阪神電車に乗りました。

センタープール前駅での8000系です。阪神タイガース日本一記念副票を掲示しています。

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センタープール前駅での通過です。

この駅の高架下には、和歌山の野上電鉄で走っていた元阪神電車の車両が2輌保存されています。

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武庫川駅へ移動しました。ここから武庫川女子大学まで歩いていきました。

阪神電車は、近鉄との相互乗り入れをしていますから、近鉄の快速急行が走っています。土日は普段よりも2両増結して8両編成になります。

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同じく阪神電車に乗り入れている山陽特急姫路行きです。山陽電車が明石-姫路間開業100周年のHMが2枚掲示されています。

また、日本一になったサッカーのヴィセル神戸を顕彰する副票も掲げられています。

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阪神電車の中で最も好みの車両9300系がやってきたのでこれで打ち止めです。

この後、武庫川女子大学へ向い、コンサートを楽しみました。

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山本功次 岩鼠の城 常廻り同心 新九郎、時を超える 光文社時代小説文庫/読了・・・・・・・タイムスリップ小説としては異例のストーリー、江戸時代の同心が今回は安土桃山時代へ飛んで、石田三成のもとで事件の解決に挑んだという一冊。さらにどんでん返しもあるのですが、あまり言えませんね。こんな設定でありながらシリーズ第2弾ということですが、さらに続くのでしょうか?

2023年12月28日 (木)

オーボエリサイタル 伊藤早紀さん 12/27

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お知り合いのオーボエ奏者、伊藤早紀さんが神戸でリサイタルを開催されるということで駆け付けました。

妹の有里さんがピアノを担当するという姉妹デュオでのコンサートでした。

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会場となった神戸市西区の西神中央にあるなでしこ芸術文化センター、スタジオ1です。

鏡張り、外へ向けてはガラス張りという異色な空間です。ここになんと100人ものお客さんが詰めかけました。大成功ですね。

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なでしこ芸術文化センターは神戸市営地下鉄西神中央駅から回廊で直結、とても便利な位置にあります。

その外観を見た瞬間、これは奈良、明日香の真弓の丘にある牽牛子塚古墳にそっくりやなぁと思った次第です。

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火坂雅志/伊東潤 北条五代 (下) 朝日時代小説文庫/読了・・・・・・・・・北条早雲から連なる戦国時代の北条家、下巻は3代氏康から最後に秀吉の滅ぼされてしまう5代氏直までの北条家を描いています。地方豪族の群雄割拠の時代から大大名同士の戦いへと、時代が大きく展開していく中で翻弄されていく北条家が描かれています。火坂雅志の未完の大作を受け継いで完成させた伊東潤の筆力にも感心です。

2023年12月27日 (水)

かぎろひ歴史探訪の反省会・忘年会、焼き鳥の名店 三輪の「鳥敏」 12/7

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12月7日、今年最後のかぎろひ歴史探訪の反省会・忘年会は、三輪にある鳥敏でした。この辺りでは焼き鳥の名店です。

少し見にくいですが、入口の脇に「おかげさまで50周年、吉田類さんもべたほめ」とのイラスト入り看板があります。

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店内のカウンターの上には大皿料理が並びます。

煮込みハンバーグや味の南蛮漬け、土手焼きなどが並び、温めなおしてすぐに出してくれるところがいいですね。

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さて、焼き鳥です。ねぎま、皮、せせりでしょうか。丁寧な仕事の鳥肉が焼かれて出てきました。

関西の焼き鳥の多くはみみっちぃ小さな鳥肉が付いているところが多い(これだけは関東の方がえらい)のですが、ここは合格、合格。

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このお店は地元のお酒「三諸杉」です。ブリカマの塩焼きに三諸杉の純米吟醸に合わせます。

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三諸杉の蔵元は今西酒造さんです。その蔵元の名前を冠した特別なお酒をいただきました。

お店は我々のメンバー17人でほぼ埋め尽くされ(途中で来られてご常連のお二人、騒がしくしてすみません)、ワイワイ楽しい忘年会となりました。

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BS-TBSの酒場放浪記で吉田類さんがこのお店を訪ねていました。吉田類さんは明るいお酒でいいですね。

その時の放送を見ていますが、隣りに三諸杉の蔵元の社長が座り、吉田類さんはお酒を堪能されていました。

2023年12月26日 (火)

かぎろひ歴史探訪 三輪山参拝と三輪の町 12/7

三輪駅 ⇒ 大神神社二の鳥居 ⇒ 祓戸神社 ⇒ 狭井神社 ⇒ 三輪山参拝 ⇒ 拝殿下休憩所 ⇒ 大神神社参拝 ⇒ 平等寺 ⇒ 三輪の町 ⇒ 恵比寿神社 ⇒ 綱越神社 ⇒ みむろ最中の白玉屋栄寿 ⇒ 大神神社の大鳥居 ⇒ 三輪の蔵元・今西酒造 ⇒ JR三輪駅 反省会・鳥敏

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12月7日は今年最後の奈良歩き、かぎろひ歴史探訪で三輪山登頂を目指しました。

朝10時に万葉まほろば線の三輪駅に集合し、出発です。

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先ず大神神社の参道に入り、その静謐な空気に触れます。

ここはいつ来ても、他の神社やお寺にはないピリッとした空気感に包まれます。

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大神神社の拝殿です。この神社には本殿はありません、三輪山自体が神様なのです。

この日はその神様の山、三輪山へ登ろうとするものです。

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ということで、三輪山へ登るには午前中に受付を済ませ、入山料を支払います。

そこで白いたすきを受け取り、それを首からかけて、いよいよ登頂へ向います。

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狭井神社の上り口です。お祓いを受けてから登りますが、いきなり急な階段が迫ってきます。

三輪山参拝には、登頂に1時間10分、下山に50分かかりました。翌日にはさすがに足がパンパンになりました。

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さて、山を降りて三輪の町を散策、大神神社の象徴でもある大鳥居へ向います。

この鳥居の足元には、みむろ最中で有名な白玉屋さんがあります。この日もそこへ立ち寄り、多くの方々がみむろ最中を買い求めていました。

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最後に三諸杉の銘柄で有名な今西酒造へ立ち寄りました。多くの方々がお酒や酒粕を買い求められていました。

これで、今年のかぎろひ歴史探訪も終わり。この後、忘年会&反省会へ突入したのは言うまでもありません。

2023年12月25日 (月)

高槻フィル第17回定期演奏会 12/24

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昨日12月24日は高槻フィルハーモオーケストラの第17回定期演奏会を聞きに高槻へ行きました。

今年最後のオーケストラ演奏会になる予定です。行ってみるとお知り合いのオーボエ奏者の方が賛助でご出演でした。

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会場の高槻城公園芸術文化劇場南館です。かつての高槻現代劇場大ホールが閉館し、その南側に新たなホールが建設されました。

高槻城の敷地の中にあるので、もう少しお城らしいデザインを入れても良かったのかもしれないけれど、まぁ、こんなもんです。

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ホールの中はとてもきれいです。いつも2階で聞いているのですが、この日は2階が開放されておらず一階で聞きました。

そのせいか、一階の客席はほぼ満席でした。お金がかかるかもしれないけれど、お客さんの入り方を見て2階も開放してほしかったところです。

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指揮の八木さんです。この写真は指揮棒を持っていますが、だいたい持たずに指揮するタイプの方、数年前はぎこちない指揮振りでしたが、ずいぶんと多様な表現ができるようになってきましたね。

ベートーヴェンのコリオラン序曲に続いて、ハイドンのロンドン、メンデルスゾーンのイタリアと、楽しく拝聴しました。アンコールではサンタの姿で登場、大うけでした。

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プログラムの後ろの端っこに、最近よくお邪魔しているクラシック音楽バー華ノ音の広告が掲載されていました。

この日も先に大阪大学ワンコイン市民コンサートやオーボエとバンドネオンの演奏会のチラシをお届けしました。よろしくお願いします。

2023年12月24日 (日)

クリスマスチャリティコンサート 芦屋交響楽団 12/23

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昨日12月23日は、芦屋交響楽団によるクリスマスチャリティコンサートを聞きました。

プログラムはクリスマスらしい選曲で、楽員もサンタクロースの帽子をかぶるなど雰囲気を盛り上げていました。

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会場となった甲南女子大学の芦原講堂です。ここに記載されているように、優れた建築物としての賞も受けている名建築のひとつです。

西日本最大級の規模とするパイプオルガンも設置されていて、この日はオルガニストの土橋薫さんによる演奏を聴くことも出来ました。

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会場の芦原講堂の中の様子です。ステージ上の高さも十分あるほか、一階も広々とした空間を持っています。

特筆すべきは2階客席の広さです。ステージと同じ弧を描いた客席からはまるで演奏者と一体化したような視界を得ることが出来ます。

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甲南女子大学の構内の様子です。女子大学なのでこういうイベントがあるときくらいしか入ることができませんが、関西でも屈指の音響と客席を有する芦原講堂をもっと活用した音楽イベントを開催してほしいところです。

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火坂雅志/伊東潤 北条五代(上) 朝日時代小説文庫/読了・・・・・・・作家の火坂雅志が大きな構想を持って書き始めたこの作品、第9章を書き終えたところで急逝されてしまったものを伊東潤が書き継いで行くという稀有な作品です。伊勢新九郎盛時、後の北条早雲によって創世された戦国時代の北条氏の盛衰、興亡を綴る巨編、その上巻を読み終えました。すごいなぁ。

2023年12月23日 (土)

歴史探訪・番外編の下見 いよいよ酒蔵巡り 12/4

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12月4日は歴史探訪・番外編の新しいコースの下見のため、西宮市内をプラプラ、いよいよ酒蔵のひとつ、白鹿こと辰馬本家酒造のショップ白鹿クラシックスへやって来ました。

ここにはショップとレストランが併設されていて、買い物も食事も楽しむことが出来ます。ショップでは有料で試飲(100mLで200円くらいから)することが出来ます。

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白鹿クラシックスの西隣りには、白鹿の酒みゅーじあむ 酒造館(博物館記念館共通券 有料 一般500円 65歳以上400円)があります。

ここでは、明治2(1869)年建築の旧辰馬本家酒造本蔵の中で、伝統的な酒造工程を見ることが出来ます。

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道路を挟んだ南側には、白鹿記念酒造博物館があり、酒とさくらに纏わる美術品などが展示されています。

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博物館の近くには、白亜の洋館、旧辰馬喜十郎邸があります。

この邸宅は辰馬財閥・辰馬本家の分家である、南辰馬家当主、辰馬喜十郎(十代目当主・辰馬吉左衛門の四男)が自邸を新築するにあたって、日本人大工、山下某に神戸旧居留地の英国領事館を模すように命じたと伝わる1888年(明治21年)築の擬洋風建築です。

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白鹿から北へ数分歩いたところに、今度はかつては辰馬悦蔵商店と言っていた白鷹のショップがあります。

白鷹禄水苑と名付けられたショップでは買い物ができ、隣接する竹葉亭では鰻料理をいただくこともできます。

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白鷹のお酒は、全国数ある酒蔵の中よりただ一つ伊勢神宮の御料酒に選ばれ、以来一日も欠かすことなく献上をつづけ、伊勢神宮の神々に供えられています。

道を挟んで北側にある白鷹本社工場酒蔵の見学(1000円、試飲付き)も予約すると可能になるそうです。

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白鹿、白鷹に続いて日本盛や大関のショップへ歩いていくこともできますが、いずれも買い物と食事ができるパターンは同じなので飽きられてしまう(そろそろ反省会へ行こうかという声も聞こえてきそうなので)かもしれません。

酒蔵が並ぶ一帯には、西宮の酒造りには欠かせない宮水の井戸が並ぶ地域があります。この地下水が無ければ西宮や灘の酒の仕込みができません。貴重な井戸なのです。

2023年12月22日 (金)

歴史探訪・番外編の下見 西宮港発展の礎 住吉神社 12/4

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12月4日は歴史探訪・番外編の新しいコースの下見のため、西宮市内をプラプラ、西宮浜近くにある住吉神社へ来ました。

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ここには江戸時代の米穀商 當舎屋金兵衛を顕彰する碑と菱垣廻船の模型が置かれています。

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金兵衛は阪神間に風待ちの港が無いことを憂い、西宮港に築堤を造るべく享和元年(1801年)西宮神社に勧進帳を置いて資金集めを行い、沖堤防の建設をもくろみました。

さらに西宮神社から住吉神社を勧進し工事を進めた結果、建設された築堤は西宮港を良港にし、その後の西宮の発展に大きく寄与したということです。

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築堤により漁業も発展し、西宮では宮じゃこと言われるイワシ漁が盛んになりました。

イワシは食べることもありましたが、干し鰯として肥料に使われることが多かったようです。

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有名なのは、西宮で作られたお酒を江戸へ運ぶために西宮港から江戸へ向けて新酒番船が出発してレースを競ったことです。

当初は大阪の川口にあった樽廻船問屋と西宮から出発して競っていたものが、後に公平を期すためにすべて西宮浜から出発したそうです。

上は川口から出発する新酒番船の出発の様子です。

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住吉神社から鳥居を見下ろすとその先にはヨットハーバーと海が広がります。

今の住吉神社は、明治初期に今より海側にあったものが現在地へ移設されたとか、当初はもっともっと海に面した神社でした。

2023年12月21日 (木)

歴史探訪・番外編の下見 西宮にあったカリフォルニア 12/4

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12月4日は来年に予定している歴史探訪・番外編の下見のために夙川を南下して、御前浜から西宮ヨットハーバーまで来ました。

太平洋一人ぼっち、1962年5月にヨットマンの堀江謙一さんがここから太平洋を横断する単独無寄港の旅に出ました。

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さて、ヨットハーバーの周辺には、ここはカリフォルニアかいな?と思ってしまうようなレストランが点在しています。

お店からのロケーションがいいですね。番外編の時はこんな風景を見ながらランチできれば素敵ですね。

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お店の中には、ガーデンにこんなプールがあるという、なんかリッチな雰囲気のところもありました。

夜にこんなところでカクテルを飲みながら、美女と、、、、、、妄想ですけれど

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ヤシの木が迎えてくれるおしゃれな建物があって、なんやろか?と確認したらデイサービスの施設でした。

こんなところへやってきたら、気分も晴れることでしょう、私にはまだまだ必要ありませんが。

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白蔵盈太 関ヶ原より熱く 天下分け目の小牧・長久手 文芸社文庫/読了・・・・・・・関ヶ原の戦いは「いわば豊臣政権下での内部抗争」という著者が注目するのは、本当はその前にあった小牧・長久手の戦いが天下分け目ではなかったかということで、独特の語り口でこの戦いの主役となった秀吉と家康にその心情を語らせている一冊。資料が乏しく、また勝敗のべくとるがコロコロ変わる戦いだったため、どちらが勝ったのかよくわからない戦いではあったが、そういうところも歴史小説としては面白くなりますね。

2023年12月20日 (水)

歴史探訪・番外編の下見 西宮砲台 西宮御前浜 12/4

12月4日は来年に予定している歴史探訪・番外編の下見のために夙川を南下して、今も自然の砂浜が残る御前浜へ来ました。

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ここには歴史的遺物、西宮砲台があります。子供の頃は勝海舟が作ったと教わりました。

「西宮砲台(台場)は、慶応2年(1866)江戸幕府が大坂湾防備のために築造した軍事施設です。外国船の脅威に対処するため日本沿岸には多数の台場が築造されましたが、大砲を据える石堡塔と土塁が残るのは西宮砲台のみです。」西宮市HPから

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西宮砲台がある御前浜です。甲子園浜とともに、阪神間に残る貴重な自然海浜のひとつです。

ただし、沖合にはいつの間にか(もうずいぶん前のことですが)、住宅や倉庫などが立ち並ぶ町が出来ています。

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昔の御前浜の様子が描かれたイラストです。阪神間を代表する海水浴場として多くのお客さんが訪れるところでした。

また、宮じゃこと呼ばれるイワシの好漁場でもありました。子どもの頃は、ここで投げ釣りを楽しんだものです。

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公園となった御前浜に海を眺めるベンチがありました。左側の大きな建物は西宮市の清掃センターです。

今の季節は少し寒いけど、日向ぼっこにはとても良いロケーションですね。右側の建物群は芦屋浜のマンションです。

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御前浜から見た六甲山方向です。広々とした雄大な風景に癒されました。

さて、町に戻ってランチのお店や酒蔵を巡っていくこととしましょう。

2023年12月19日 (火)

歴史探訪・番外編の下見 西宮夙川 11/4

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12月4日は、来年に予定している歴史探訪番外編の下見と地元散策を兼ねて夙川を下流に向かって歩きました。

まだ紅葉が残る気持ちの良い夙川の土手道です。この道には、夙川オアシスロードの名称があります。

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夙川沿いに歩き、阪神電車香櫨園駅を過ぎてすぐに西宮市の中央図書館が見えてきます。この建物の中には、西宮市郷土資料室があって市内の歴史的遺物などが展示されています。

西宮市は人口50万人弱と大きな市の割りには郷土資料室の展示スペースは小規模のものなので、予定されているこの図書館の移転計画の中で、この建物を使って歴史博物館くらいに引き上げて展示を充実してほしいところです。

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西宮市を舞台にした人気アニメ「涼宮はるひの憂鬱」では、この図書館も舞台のひとつになっています。

本好きの長門有希ちゃんをキョンが図書館に連れて行って、、、、というところでした。右手前に座っているのがキョンですね。

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夙川にかかる橋のうち、河口から二番めの人が通れる小さな橋が葭原橋(あしはらばし)です。この橋は、村上春樹の「ランゲルハンス島の午後」に出てくる橋として有名です。

「僕の家と学校のあいだには、川が一本流れている。それほど深くない、水の綺麗な川で、そこに趣のある古い石の橋がかかっている。バイクも通れないような狭い橋である。まわりは公園になっていて、キョウチクトウが目かくしのように並んで茂っている。橋のまん中に立ち、手すりにもたれて南の方に目をこらすと、海がきらきらと光を反射させているのが見える。」        

村上春樹 「ランゲルハンス島の午後」より

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夙川にかかる一番河口に近い端から蘆原橋を見ると、その先には西宮市の象徴である甲山を望むことが出来ます。

番外編の別ルートとして、山の方にある修道院やお寺などをめぐって甲山へ登るコースも検討中です。

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諸田玲子 ちよぼ 加賀百万石を照らす月 新潮文庫/読了・・・・・・前田利家の側室にして、加賀前田家の三代利常の生母、その後の前田家の家系を築いていく千代保の生涯を描いた歴史小説。諸田玲子の絶妙の語り口がその世界へ導いてくれます。時間経過の順にストーリーが語られるわけではないのも読み手には一定の緊張感が与えられ、それが一連の流れを整理しながら読むため、反芻の上での理解を深めます。

2023年12月18日 (月)

大阪大学ワンコイン市民コンサート ピアノ・トリプティック 三つのピアノ三重奏曲 12/17

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昨日12月17日は、大阪大学ワンコインコンサートのお手伝いに行きました。

今回はピアノ・トリプティックと題して、三つのピアノ三重奏曲が取り上げられました。

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演奏は、兵庫芸術文化センター管弦楽団第1期生だったヴァイオリンの佐藤一紀さん、アメリカで長く活躍されているピアノの贄川二葉さん、最近兵庫芸術管弦楽団のメンバーとしてしばしば登場されているチェロの吉田円香さんによりました。

演奏を聴いていると、きらきら光る才能の塊のような三人でした。

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演奏されたのは、ドヴォルザーク、ラヴェル、フォーレのピアノ三重奏曲です。

普段あまり聞くことのない音楽にたっぷりと接することが出来ました。それぞれ大きな世界を持った音楽でした。

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会場の大阪大学会館から六甲山方面を見ています。木々の間から、冬の風景が広がります。

2023年12月17日 (日)

空鉄 2023空撮鉄路日誌 吉永陽一写真展 12/16

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昨日12月16日は、毎月恒例となっている阿波座の音響珈琲長楽庵でのクラシック音楽講座「きまぐれ音楽探訪」を終えて、昼から本町のニコンギャラリーで開催されている吉永陽一さんの写真展「空鉄 2023空撮鉄路日誌」を見てきました。

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この日は土曜日ということ、また14時からトークイベントがあるということで多くのお客さんが来られていました。

写真も大判のものでかなり迫力を感じました。

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空鉄ということで、飛行機をチャーターして空から鉄道を撮影した作品が並びます。

ギャラリーでは個別の写真を撮ることができませんので、ネットから借りた写真ですが、犬吠先へ向かう銚子電鉄ですね。

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時には着陸する飛行機を眼下に見てという一枚もありました。

こんなアングルは誰も思いつきませんね。町中を飛行機が降りていき、新幹線700系が走る構図ですね。

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これは箱根登山鉄道ですね。こうなると見事な風景写真と言わざるを得ません。

とても刺激的な写真展でした。12月28日までニコンプラザ大阪で、10時半から18時半まで、日曜日休館、無料です。

 

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梶よう子 江戸の空、水面の風 みとや・お瑛仕入帖 新潮文庫/読了・・・・・・・ご贔屓の作家、梶よう子のシリーズもの。江戸の人情物語というものでしょうか。いつものさらりとした文章が易しくストーリーを語ってくれます。ひとを助け、ひとに助けられということがみとや、品物何でも38文という、江戸時代の百均ストアから始まります。

2023年12月16日 (土)

高槻市役所屋上からの眺望 阪急京都線 12/1

12月1日は、高槻市役所へ資料収集のために訪れたついでに屋上に上がって、そこからの眺望を楽しみました。

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左上の方に、古墳時代初期の築造となる安満宮山古墳が見えます。わかるかなぁ。

高槻市役所のほぼましたに阪急京都線が走っていて、ひっきりなしに電車がやってきます。京都方面の眺望、高槻市駅が見えます。

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逆の大阪方面の眺望です。右下に茶色の建物がありますが、サンスターの工場です。

遠景の山は六甲山、大阪平野が一望のロケーションです。

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高槻市役所の真下を走る阪急京都線、俯瞰の撮影を楽しんでから高槻市内の歴史散策へと向かいました。

この後、せっかくなので、今城塚古墳や西国街道を回りましたが、知ってる所ばかりなので写真は撮りませんでした。

2023年12月15日 (金)

そういえば竹内栖鳳展に行ってました 12/2

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そういえば、お誘いを受けて竹内栖鳳展へ行ってました。写真が無いと記録よりも脳内から消えていくのでしょうか。

京都市美術館、今の京セラ美術館ですが、開館90周年記念展ということです。

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12月3日までの会期ということで終了間際、大阪での長澤芦雪展が大混雑しているとのことだったので心配しましたが、こちらはそこそこのお客さんでゆっくり見ることが出来ました。

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写真は撮影できませんので、ネットから借りた画像ばかりですが、1901年の虎・獅子図です。

圧倒的な大きさと筆致、繊細つと大胆さが混在して、その存在感は抜群に大きいです。

墨の垂れ具合を見ると、屏風を立てたまま書いている様子が分かります。

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1913年の「絵になる最初」です。これからモデルとして画家の前に立つという恥じらいがほのかに伝わる作品です。特に目がいい。

肩から胸にかけて懸けた着物の柔らかさ、柄の鮮やかさは何とも表現しづらい見事なものでした。

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1924年の班猫、重要文化財に指定されています。柔らかな毛並みと、骨格までわかりそうになるその肢体の柔軟さが伝わります。

ただ、奥深い緑色の目が猫の気持ちまで伝えている感じで、ちょっと怖いです。でも、この絵、欲しいなぁ。

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加藤謙吉 渡来氏族の謎 祥伝社新書/読了・・・・・・・・この本の前に葛城氏についての著作を読み、次にこの渡来人の本ということで難解な作品が続きました。なかなか読みこめていないかもしれませんが、いくつかの言葉と概略はつかめたかなというところです。この本の中にあった飛鳥の真弓鑵子塚(まゆみかんすづか)古墳は一度見てみたいなぁ。

2023年12月14日 (木)

神戸でマンドリン・ミニコンサートなどなど 12/13

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昨日12月13日はお知り合いの方々がマンドリン・ミニコンサートを開催するとのことで、久し振りに神戸へ出かけました。

30分ほどのミニコンサートでしたが、クリスマスの曲も多く演奏され、ありがたいことにお土産までいただきました。

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会場となった西元町のクラシック音楽カフェアマデウスです。クラシック音楽が流れる貴重な空間です。

この日のマンドリン・ミニコンサートのほか、年中さまざまなコンサートが店内で開催されています。

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さて、到着したらコンサート開始まで少し時間があったのでお近くをプラプラ散歩です。

すく裏にあったのが、走水(はしうど)神社です。神戸の天神さんと言うことで、狛犬の代わりに牛が並んでいます。

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走水神社の向いにあったのが、旧オリエンタルホテルのシェフたちが作る神戸伝統の洋食カレーとビーフシチューのお店「Sion」です。

この日は昼食をとった後だったので入店することはなかったですが、一度試してみたいですね。

2023年12月13日 (水)

そういえば第75回正倉院展に行ってました 11/6

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そういえば、11月6日に奈良国立博物館で開催されていた第75回正倉院展を見てきました。

写真を撮れなかったので記録が残っておらず、失念していました。

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この日は事前にレクチャーを受けてからの観覧ということで、見どころをある程度理解して見ることが出来ました。

これは生駒の緑ヶ丘美術館と同じパターンですね。とても良い体験でした。繊細な螺鈿の装飾が施された鏡です。

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注目の展示物のひとつ、螺鈿の琵琶です。この裏に螺鈿の装飾が配されています。

写真はいずれもネットから借りたものばかりです、あしからず。

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すっぽんの置物です。このすっぽんの甲羅の上に北斗七星が描かれています。

亀の背中に宇宙を配置するという神仙思想でしょうか。

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これは、とても精緻な細工で、何かを掛けるための道具と目されています。

これがそれなりの高さがあればそうなるのですが、実物はせいぜい高さ30センチくらいのもので何のために造られたのか謎ですね。

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今回の展示で面白かったのは、古代の葛飾における戸籍の古文書です。

古文書によると、当時の戸籍の中に葛飾に17人の寅さんがいたことが分かっています。なんということか。

2023年12月12日 (火)

富田林の金剛バス さてどうなる?

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先日、歴史探訪・番外編で訪れた富田林ですが、昨今、この地域を走る金剛バスの事業廃止について話題が盛り上がっています。

当事者となる地元の方々には真摯な話題でしょうが、運転手不足、乗客減少、赤字の累積と日本国中共通の問題が浮き彫りになりました。

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金剛バスの車内です。ある日の昼間、13時35分発のバスですが、私以外のお客さんはいません。

車内の座席ももうずいぶん見たことないほど簡素な座席ですし、運賃の支払いも各種カード不可で現金のみとなっています。

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さて、既存路線はこのようなもののようです。

近鉄の富田林駅、貴志駅、上ノ太子駅を起点としていくつかの路線で構成しています。

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さて、新規となる統廃合された路線を見ると、千早赤阪村のHPではこのような表が出てきました。

これはわかりやすいですね。ただ、これですべてではないようです。

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貴志駅から発車する路線図を示しているのは太子町のHPです。

近つ飛鳥博物館路線の末端が点線で示されていて少々不安が残りそうですが。

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これまた別のサイトにあった富田林駅からの新しい路線図です。

大型車両の導入ということは、現在と同じようなバスが導入されるようです。

12月21日以降、しばらく金剛バスを継承した路線の話題で盛り上がることでしょうね。

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平林章仁 謎の古代豪族 葛城氏 祥伝社新書/読了・・・・・・大和盆地の西側、明日香に対抗するように葛城山のふもとの地域を中心として5世紀に栄えた葛城氏は、その存在に関する文献も記録もほとんどなく、謎の豪族と言われているそうです。ということで、今回この本にチャレンジしましたが、登場する人の名前を追うだけでもなかなか把握できず、苦労しました。それでも一定の理解が進んだことから、次は渡来人に関する本にチャレンジ、頑張ります。謎の豪族なので、読んでいても謎だらけでした。

2023年12月11日 (月)

ジョワンのクリスマスコンサート 12/10

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昨日12月10日は、カトリック芦屋教会で開催されたジョワンのクリスマスコンサートを聞きました。

ジョワンは、大阪音大教授の上塚憲一さんが率いる、主にバロックからロマン派の音楽を演奏する室内オーケストラです。

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この日はクリスマスコンサートということで、ヘンデル、バッハ、アルビノーニ、パッヘルベル、ヴィヴァルディとバロックの作曲家の馴染みのある曲を中心に演奏されました。

こういう曲って案外ナマで聞くことが無いので、これも貴重な音楽体験でした。

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曲の合間には、上塚氏の軽妙な、また敬虔なお話があり、楽しい時間が過ぎていきました。

今回は事前に申し込んでいた気になっていた(実際には申し込んでいなかった、すみません)ものですから、お知り合いの楽団の方にご迷惑をおかけしました。ちゃんとしないといけませんね。

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会場となったカトリック芦屋教会です。ジョワンのほか、弦楽四重奏団の演奏会などもあり、たびたび訪れていますね。

神様にも仏様にもビリケンさんにも、信仰も何もない人間ですが、利用させてもらってありがたいことです。

2023年12月10日 (日)

武庫川女子大学音楽学部第56回定期演奏会 12/9

今朝は二度寝、三度寝と繰り返し、朝のリズムががたがたです。それになんだかめちゃ深い夢を見ていた気がするし。

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昨日12月9日は、武庫川女子大学音楽学部の第56回定期演奏会を聞きに出かけました。

毎年12月に定期演奏会が開催されていて、過去にもモーツァルトのレクイエムなどを聞きました。

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この日のプログラムは、前半が女声合唱で、短い曲が2曲と「うたをうたうとき」という合唱曲集から数曲が取り上げられました。

さわやかな歌声、きれいでした。ただ、日本語の歌なのに、言葉が的確に聞き取れないのです。字幕を出してほしかったなぁ。

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後半は、王子こと高谷光信さんの指揮でメンデルスゾーンのリュイ・ブラス序曲とベートーヴェンの交響曲第1番です。

武庫川女子大学のメンバーにムジカフィルというオケメンバーが加わっての演奏でした。

演奏は幾分もったりとしたテンポでしたが、ベートーヴェンの1番って演奏機会が少ないので貴重な音楽体験となりました。

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会場となった公江(こうえ)記念講堂です。ステージの幅は大変広くフェスティバルホールのそれに匹敵するのではないでしょうか。

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武庫川女子大学へ向かう途中、阪神電車センタープール前駅の高架下に保存されている阪神電車の旧型車両を見に行きました。

保存された当時のままのきれいな姿があるのを見て安心しました。何とか、常時一般公開してほしいものです。

2023年12月 9日 (土)

生駒緑ヶ丘美術館 別館 「徳田八十吉 歴代展」 11/29

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11月29日は生駒の緑ヶ丘美術館へ行き、丹波の焼き物を見た後、別館で開催されている「徳田八十吉 歴代展」を見ました。

実はこの日の本命はこちらの方でした。加賀百万石の伝統から生まれた九谷焼の名工の作品展です。

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古九谷を再現した上絵付けの名人、初代徳田八十吉(1873-1956)の古九谷写鳳凰図皿です。

展示数では、初代の作品が最も多かったです。

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九谷焼の伝統技法を革新した二代徳田八十吉(1907-1997)の色絵台鉢です。

現在の東京芸大や富本健吉の下で研鑽をつんでさまざまな新しい技法を開発した。

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三代徳田八十吉(1933-2009)の碧明耀彩曲文壺です。

伝統的な九谷作品を造り続けたのち、文様によらないグラディエーションの作品で新境地を編み出した。

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そして、今回一番注目していた四代徳田八十吉(1961~ )の作品です。

三代の長女で、NHKのキャスターを務めるなどした後、彩釉磁器の伝統を発展させて独自の作品に昇華しています。

ただただ、きれいでした。12月24日まで。水、木、土、日のみ開館しています。

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門井慶喜 銀閣の人 角川文庫/読了・・・・・・・・慈照寺銀閣を造った人物、足利義政の物語、と言うにはどうだろう。将軍としての政務を放りだし、妻の日野富子には押さえつけられ、息子の義尚には殺されかけるという、もう逃げの一手の人生だけど、そこから生み出された「わび」、「さび」の精神とその後の日本家屋の成立に大きな影響を与えた四畳半の部屋割りと床の間の完成。なかなか読みごたえがあった一冊です。

2023年12月 8日 (金)

生駒緑ヶ丘美術館 「丹波 今西公彦」展 11/29

昨日は三輪山へ登りました。いささか、足に来ています。

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11月29日はいつもの生駒詣で(仕事なんですが)、帰りに生駒駅から南へ10分ほどのところにある緑ヶ丘美術館を訪ねました。

自分としては、たぶん世界一サービスの良い美術館だと思います。

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本館では、丹波で焼き物を作っておられる今西公彦さんの企画展「祈」が開かれています。

いつものことながら、無料であるうえに、しかも立派な図録までいただけます。

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いわゆる古丹波と言われる様式を現代に写した作品が並びます。

木灰の溶融がかかった力強い作品が並び、その迫力に圧倒されます。

作品に触ることはできませんが、写真撮影はオーケーです。

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中には菊花紋をあしらった遊び心がある作品もあって、楽しく拝見しました。

作品鑑賞の前に15分ほどのレクチャービデオ、これが毎回素晴らしい出来なのですね、そのうえでの作品との出会いなので理解が進みます。

さて、続けて、別館へ移動です。

2023年12月 7日 (木)

懐かしの赤胴車・青胴車展 in 尼崎城 11/28

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11月28日は尼崎城で開催されている「懐かしの赤胴車・青胴車」展を見に行きました。

この日の朝にテレビで紹介されていて、会期終了が迫っていることに気が付いて急いでの訪問となりました。

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会場には多くの写真のほか、車両に取り付けられたヘッドマークや行き先表示に関わる物品、その他数多くの資料が展示されていました。

その中から赤胴車が並ぶ一枚です。これは社員を対象としてミニ撮影会!(阪神電車にはそんな素敵な内部企画があるのですね)での一枚です。

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青胴車の写真も同じく社員を対象としたミニ撮影会での一枚です。

なんと、行き先表示に「準急」の文字が入っています。これは垂涎の一枚でした。

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昭和29年に登場した阪神の名車3011系、その後一般車タイプに改造されてしまいましたが、そのさよなら運転のヘッドマークと懐かしい特急エンブレムを掲げた誇らしい姿です。

今では、阪神電車は車両の引退に際しても、このようなことを行わなくなったので、懐かしい思いです。

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そのヘッドマークですが、過去に使われた数々のヘッドマークが一枚のプレートにまとめられていました。クリックすると大きめの画像になります。

特急マークはもちろん、うずしおとか、西大阪特急とか、阪神タイガース優勝記念とか懐かしいです。これ、下敷きか何かにしてくれたら買うのになぁ。

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電車に取り付けられていた方向幕の機械です。運転室を覗くと必ずこれに目が行きました。

操作しているところは見たことがありませんでしたが、よく目にしていた懐かしアイテムです。

今日は奈良歩き、かぎろひ歴史探訪で三輪山に登ります。朝は雨が降ってるけど大丈夫かなぁ。

2023年12月 6日 (水)

かぎろひ歴史探訪・番外編 ~富田林寺内町、金剛バスに乗って近つ飛鳥博物館へ~ 11/22

近鉄長野線富田林駅11時集合 ⇒ 観光交流施設きらめきファクトリー ⇒ 本町公園 ⇒ 寺内町センター ⇒ 旧杉山家住宅 ⇒ ランチ・さくら食堂 ⇒ 寺内町散策 ⇒ じないまち交流館 ⇒ 金剛バス富田林駅13時35分発 270円 ⇒ 近つ飛鳥博物館 ⇒ 近つ飛鳥風土記の丘 ⇒ 金剛バス15時55分発貴志駅行き270円 ⇒ 近鉄貴志駅

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11月22日は、奈良歩き、かぎろひ歴史探訪の方々を奈良以外の場所へ案内する番外編で、大阪府の南河内、富田林へ行きました。

ここは、江戸時代前から続く寺内町、自治組織として栄えた歴史を持つ豪商が集まる集落で、多くの旧家が今も残っています。

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そのうち現存する旧家では最も大きな家のひとつ、旧杉山家住宅が開放されているのでまずは見学しました。

ここは、NHKの朝ドラ「カムカム・エブリバディ」の中で雉真家の住宅としてロケが行われました。

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旧杉山家住宅は現在富田林市の管理下にあり、指定管理者による簡単な説明を受けてから見学しました。

下見では来訪者が少なく丁寧な説明が行われたのですが、この日は混んでいて説明が十分でなかったのは残念でした。

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お昼を古民家レストランでいただいてからは、バスに乗って近つ飛鳥博物館へ移動し、南河内地域の歴史を学びました。

ただ、展示方法が幾分古い時代の博物館の様式で、生き生きとした感動が伝わりにくかったのは残念なところでしょうか。

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組み合わせ式石棺など特異的な展示もあるのですが、見どころはどこだというような視点を示すものが無く、ただ並んでいるだけというのは物足りないですね。

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博物館を出て、建物の背後に広がる近つ飛鳥風土記の丘を散策しました。

この辺り一帯が、小規模の墳墓が集まる集合墳エリアなので、あっちこっちに多くの石組みがありました。

2023年12月 5日 (火)

番外編、新コースの下見 鶴林寺 11/21

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11月21日は、歴史探訪・番外編の新しいコースの下見の播磨町へ行き、さらに西へ歩いて加古川市へ入りました。

コースの最終段階で、西の法隆寺とも呼ばれる鶴林寺を訪れました。播磨地方有数の古寺です。

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鶴林寺の創建は崇峻天皇2年(589年)にさかのぼり、聖徳太子が当時物部守屋に迫害されて播磨の地にいた高麗僧・恵便(えべん)のために秦河勝に命じて建立させたといわれます。

国宝の本堂、棟札の銘から応永4年(1397年)の建築とわかっています。和洋に禅宗様を加味した折衷様建築の代表作で、桟唐戸(縦横に桟を組んだ扉)を多用する点が特色とされています。

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同じく国宝の太子堂です。現存している建築物としては兵庫県内最古のもので、こちらは天永3年(1112年)の建築です。

建築とともに、堂内の壁画も平安時代絵画の稀少な遺品として重要であるとされ、宝物館では再現した壁画を見ることが出来ます。

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重要文化財の鐘楼です。応永14年(1407年)に再建されてもので、スクッと立った姿がとても美しいです。

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この日は山陽電鉄の播磨町駅から尾上の松駅まで電車で移動しました。

電車移動したものの、あまりルートのショートカットにはならなかったし、下車した尾上の松駅から鶴林寺までの道が少し危険なので、番外編では別府鉄道野口線の廃線跡を歩いて行った方がよさそうですね。

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谷津矢車 廉太郎ノオト 中公文庫/読了・・・・・・・・瀧廉太郎の23歳という短い生涯を描いた一冊、知っているようで知らない人でした。その生涯の中で、わが国で西洋音楽の世界を開いた第一人者のひとりということになります。ドイツへも留学し、ライプチヒ音楽大学での勉強が始まって5か月で肺結核を発病というのはなんとも悲しい生涯でしたね。心に残る作品でした。

2023年12月 4日 (月)

播磨町郷土資料館 別府鉄道保存車など 11/21

昨日は神戸マリーホールでの吹奏楽のコンサートへ行く予定でしたが、急な用事でかないませんでした。又の機会に足を運びましょうか。

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11月21日は歴史探訪・番外編の新しいルートの下見のために播磨町を訪ねました。

弥生時代の遺跡がある大中遺跡公園の中には先述の兵庫県立考古博物館のほか、播磨町郷土資料館があり、その前にはかつてこの辺りを走っていた別府鉄道の車両が保存されていました。

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上の青いディーゼル機関車DC302の後ろには、当時使用されていた客車ハフ7号が連結されています。

ハフ7号は1930年(昭和5)、日本車輌で製造され、別府鉄道に入線した1959年(昭和34)以来、廃線まで当線で活躍しました。

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別府鉄道の路線を見ると別府港を起点に西側の野口線は大正10年、東側の土山線は大正12年に開通しています。

別府鉄道はもともと化学肥料の輸送を目的とした路線でしたが、それもトラック輸送に変わっていき、昭和59年1月31日をもって廃線となりました。最終日はこの辺りとしては珍しい大雪だったそうです。

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館内には、当時の別府鉄道で使われていた備品類が展示されています。

併せて、パネルによる別府鉄道の歴史が丁寧に書かれていました。字が小さいので、もう少し大きなパネルにしてほしいところではありますが。

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播磨町郷土資料館は決して大きな建物ではないですが、別府鉄道関係の展示に大きなスペースが割かれていて、鉄道ファンとしては好感度です。

2023年12月 3日 (日)

番外編、新コース下見 兵庫県立考古博物館 11/21

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11月21日は播磨町まで出かけ、JR土山駅から歩いて大中遺跡公園内にある兵庫県立考古博物館を訪れました。

「駅家発掘」~播磨から見えた古代日本の交通史~という企画展をどうしても見たかったからです。

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兵庫県立考古博物館の建物です。周囲の景観に配慮してあまり高さが無く、ほぼ全面に壁面緑化、屋上緑化が施されています。

ずいぶん久しぶりに来たのですが、なんだかさらにきれいに整備されている感じです。

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博物館内には古代の大きな船が展示されています。そのほか展示内容が充実していて、これは楽しめますね。

古代の交通史ということですが、古代の官道は幅9~12m、どこまでもできるだけ直線に牽かれているばかりでなく、版築(はんちく)というかたく締めた施工がなされ、またその維持管理もそれぞれの地元で行われるなど、後世の道よりも実用的なものでした。

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考古博物館の一角には展望塔があります。(以前は無かったように思います)これはもう登らないわけにはいきませんね。

歩いて登るのかと思ったら、エレベーターがあってスイスイ登ることが出来ました。

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展望塔から見える景色です。遠く六甲山の方角を見ています。

播磨地方は古代から米作が盛んなところで、江戸時代には、良いコメが採れる場所として番付の大関を張っていました。

2023年12月 2日 (土)

番外編、新コース下見 播磨町 11/21

昨日は思い立ち高槻へ。市役所に立ち寄ってほしかった冊子などを入手できて良かったです。

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11月21日は歴史探訪番外編の新しいコースの確認に出かけました。

JR神戸線の土山駅で下車、明石から姫路方面へ4つ目の駅です。

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かつて工場地帯だった駅前には瀟洒な建物が出来て、中にはスーパーマーケットも入っていました。

ロータリーも整備されてきれいになっていたし、この辺りも、なかなか便利になったものです。

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さて、駅から少し西へ行くとこれまたきれいに整備された遊歩道の入り口に当たります。

「れきしとの出会い ミュージアムロード」「であいのみち 播磨町百花園」と名付けられた道が始まります。

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この道は、かつて化学肥料工場の多木化学の製品を山陽本線の鉄道駅へ運ぶために敷かれた別府(べふ)鉄道が走っていた線路跡です。

1981年1月に廃線になった後、播磨町が遊歩道に整備したものです。

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であいのみちの途中には、レールを使ったモニュメントがいくつかあります。

この道を歩くことで、歴史の変遷を知ることができる仕掛けとなっています。

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15分ほど歩くと、大中遺跡公園に到着しました。

大中遺跡は、昭和37(1962)年6月、町内に住む3人の中学生によって発見され、昭和42(1967)年に国の史跡に指定されました。

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昭和47年から「播磨大中古代の村」として整備され、今では憩いの場として親しまれています。

大中遺跡は、弥生時代後期(約1900年前)から古墳時代初頭(邪馬台国 卑弥呼と同時期)の代表的な遺跡です。

2023年12月 1日 (金)

かぎろひ歴史探訪 安積親王とお茶の里 和束 11/16

昨日は鼻からの胃カメラ、麻酔薬が変わったのか、昼からも眠たいままでした。

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11月16日は奈良歩き、かぎろひ歴史探訪で奈良県から京都府に入ったところにある和束町を訪れました。

JR加茂駅からバスに乗って15,6分でしょうか、山間の和束河原というバス停で降りました。

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コースはこのようなものでした。

JR加茂駅⇒(バス)⇒和束河原バス停⇒和束観光案内所⇒正法寺⇒和束運動公園⇒安積親王陵墓⇒弥勒摩崖仏⇒和束長井バス停⇒(バス)⇒JR加茂駅

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まず訪れた正法寺です。紅葉の名所ということでしたが、山間にあるお寺なので寒いのか、ピークは過ぎていたようです。

次に訪れる安積親王の菩提を弔うために天平16年(744年)に行基が創建したとされています。

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茶畑の中を歩いて、その安積親王の墓にやってきました。

安積親王は聖武天皇の息子ですが、皇位継承の暗い歴史の中、17歳の時に亡くなりました。藤原氏の陰謀による毒殺説が根強いそうです。

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そんな安積親王の歴史が残る和束の里を和束川に沿って歩きます。

和束川は紫香楽町との境に端を発し、木津川に合流して大阪湾に流れ込みます。

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歩いた先にあったのが、高さ6メートルの巨岩に彫られた弥勒磨崖仏です。

ここは、和束川沿いに役行者が開いたとされる金胎寺への修行者の道沿いで、ここで身を清めたとされます。

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野村萬斎 狂言サイボーグ ちくま文庫/読了・・・・・・・2001年に当時「武司」という名前だった野村萬斎が書き始めたエッセイなどを取りまとめた一冊、その後の記述も集めて新たに文庫になっています。決まった「型」があるからその枠の中で自由にふるまえる、とは至言でした。

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