2024年総括 ベストの本、美術展、演奏会 12/31
江戸時代の海運に革命を起こした船の帆の生地、松右衛門帆を発明した工楽松右衛門の物語。
場所は兵庫県高砂の港で、この本を読了した瞬間、高砂に残る松右衛門の家へ、最近整備されて2018年から公開されていると知り、さっそく見に行きました。
松右衛門は帆の発明にとどまらず、内航海運、舶用工業、港湾・海洋建設、内国貿易、地場産業育成に心血を注ぎ、淡路島出身の高田屋嘉兵衛が憧れた海の男でした。
ふらりと訪れた六甲アイランドにある神戸ファッション美術館で開催されていた新・山本二三展。
ジブリアニメの背景作家の作品展だなぁと思って会場に入った瞬間、それらの絵に目が釘付けになりました。
せいぜいA3程度の大きさの紙に書き込まれたいわば肉筆画でしょうか、そのあまりの精緻さに息をのむ、気が付いたら息をするのを忘れていた自分がありました。あんぐり、口を開けたままだったかもしれません。感動すると言葉をなくすとはこのことだったでしょうか。
11月8日に聞いたカーチュン・ウォン指揮兵庫芸術文化センター管弦楽団のマーラー6番の感動がまだ耳に残る11月24日にさらにすごい演奏と出会ってしまいました。
11月24日に聞いたアンサンブル・フリーによるブルックナーの交響曲第9番ニ短調補筆完成版は、楽章が進むごとに客席の緊張が高まるのがわかります。この先、いったい何が起こるのだろうか、そんな期待と不安が入り混じった空気感が時間の経過とともに会場を覆いつくしていきました。
演奏が始まって1時間半後、日本人による補筆第4楽章が壮大に終了した瞬間、会場は静まりかえりました。指揮者の浅野さんが両腕を下げていって脱力してもまだしわぶき一つ聞こえません。さらにそれから1、2秒の静寂の後、たまりかねたように拍手が沸き上がりました。
演奏も素晴らしかったけど、聴衆も素晴らしかった。演奏会は、演奏者は選べるけれど、聴衆は選べない。しばし席から立ちあがることもできなかった今年一番の演奏会でした。(前半のヒンデミットの交響曲変ホ調のすごい演奏にも、たいがい打ちのめされていたのは確かなんですが)
昨日、新しいパソコンへ切り替えました。なんとか順調に立ち上げることができ、ブログの更新もできています。
今年も弊方ブログ「鉄道の旅 音楽の旅」をご覧いただき、ありがとうございました。来たる新年もよろしくお願いいたします。
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