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2025年7月 5日 (土)

正倉院 THE SHOW  大阪歴史博物館 07/02

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7月2日は、大阪歴史博物館で開催されている「正倉院 THE SHOW」展を見てきました。

正倉院御物を忠実に再現したものを展示し、大画面でそれらの精密な画像で見せるブースがあり、これはなかなか見ごたえがありました。

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再現された螺鈿細工の琵琶です。

レプリカと言えばそうなんでしょうが、これだけのものを再現するための材料の選択、再現する技術を確認することは大きな意義があるでしょうね。

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とても精巧な造りで美しい一本の棒、いわば物差しです。

以前にこれらの展示が奈良国立博物館で行われていて、その時にも見たことがある展示物です。

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有名な瑠璃杯、吸い込まれるようなブルーに魅了されます。

台座の部分の精巧な再現には舌を巻くほどです。

いくら見ていても、見飽きませんね。

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そして、勅封です。

天皇陛下のお許しがないとこれを開けることができません。

戦後、マッカーサーが正倉院を開けるように命じた時も断固として開けられなかった逸話が残っています。

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この日の白眉は香木、沈香と言われる蘭奢待です。

これは、大河ドラマ「麒麟が来る」の撮影用に作られたものですが、その時代背景から明治天皇による切り取りはありません。

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近時のNHKで放送されていましたが、香料会社などによる蘭奢待の香りを再現するプロジェクトがあり、その再現した香りを嗅ぐことができました。

エステル系の芳香臭で、最初にミントにような青く細い香りが来てそれが薄れると全体を覆うように甘い香りが追いかけてきました。

それが時間とともにゆっくりと消えていくという、とても印象深い香りで、これは忘れることはないでしょう。

織田信長と同じく、蘭奢待を嗅いた男になりました。

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