私の写真展「鉄道万葉集 その3」から 05/28-06/08
続けて、5月末から6月初めにかけて開催した私の写真展「鉄道万葉集 その3」で展示した作品を披露していきたいと思います。
印(い)南野(なみの)の 赤ら柏は 時はあれど 君を我が思ふ 時はさねなし
安宿王 巻20-4301
(稲見野のあから柏が色づくのは、時期がきまっているが、わが君をお慕いする気持は、けっして時期を分かちません)
印南野 JR大久保駅、山陽電鉄江井ヶ島駅
(かつての印南野も都市化、宅地化されてしまい、このように野が広がる風景は珍しくなりました)
住吉の 遠里(とおさと)小野(おの)の ま榛(はし)もち 摺(す)れる衣の 盛り過ぎ行く
作者未詳 巻7-1156
(住吉の遠里の小野の美しい榛(はしばみ)で摺り染にした衣が色あせていくように盛りの年も過ぎていくよ)
遠里小野 南海高野線浅香山駅
(万葉時代の遠里小野の故地は1704年の大和川開削で失われ、今では一部に地名を残すのみとなりました)
巨勢山(こせやま)の つらつら椿 つらつらに 見つつしのはな 巨勢の春野を
坂門人足 巻1-54
(巨勢山のつらつら椿を、つらつらとつくづく見ながら偲ぼうではないか、巨勢の春の野を)
巨勢野 JR和歌山線吉野口駅、近鉄吉野線薬水駅
(吉野口駅の南に広がる巨勢野は、今と同じく、吉野山へまた紀の川へ向かう街道の分岐点でした)
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