関西学院交響楽団第113回定期演奏会
昨日7月7日は、尼崎のアルカイックホールで開かれた関西学院交響楽団の第113回定期演奏会を聞きました。この学生オケ、創立が1913年という事ですから今年で106年、凄い歴史を刻んでいますね。国内でも、九州大学、慶応大学に次ぐ老舗のようです。その間にも、作曲家の大澤壽人を輩出するなど、分厚い歴史が感じられます。
さて、昨日はまず学生指揮でメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」序曲が演奏されました。しっかりと棒を振った落ち着いた演奏でしたね。次いで、客演指揮の水戸博之さんによってボロディンの交響曲第2番が演奏されました。この曲、かつては多くの学生オケ、アマオケで演奏されましたが、最近は余りプログラムに乗らず、久しぶりに拝聴しました。出だしのアインザッツの乱れが気になったものの、走り出したらオーケストラもビシッと決まって迫力ある演奏となりました。
後半は、チャイコフスキーのバレエ音楽「白鳥の湖」抜粋です。長い長い全曲から13曲を選んで演奏されました。馴染みの曲も、そうでない曲も実に楽しく聴くことができました。そして、白眉はコンミスによるヴァイオリンソロです。とても難しいフレーズが続くのですが、実に軽々と、そして魅力的というか蠱惑的で豊かでつやつやとした音色ですっかり魅了されました。これには大拍手です。アンコールにラフマニノフのヴォカリーズ、白鳥の湖で大音量の音楽が続きましたので、これは癒されました。
次回の定期演奏会は佐渡裕さんを招いての阪神・淡路大震災25周年メモリアルとのこと、一層の活躍をお願いしますね。
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