宝塚市交響楽団第62回定期演奏会
今日は昼からオーボエ工務店さんの御誘いで、芸文センターで開かれた宝塚市交響楽団の第62回定期演奏会を聞きました。指揮は、シズオ・Z・クワハラ、ピアノは西宮市出身の崎谷明弘。芸文センター前の公園も人がいましたが、今日は暑かったですね。
さて、コンサートは、モーツァルトの歌劇「魔笛」序曲で始まりました。これが10分ほどの音楽ですが、実に内容の濃い音楽が聞こえてきました。どちらかというと休符をうまくコントロールする指揮者のようですね。
次に、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番という大曲が演奏されました。この崎谷さんというピアニストが大変すごかった。どちらかというとバリバリ弾くタイプなんでしょうが、音の線はきっちりと浮かんでくるし、オーケストラとがっぷり四つ以上の存在感をありました。テクニックは申し分ないですし、音楽の中のほとんどの部分をピアノが占めているという演奏でしたね。すさまじい演奏。
※崎谷さん、加古川でピアノ教師をしている同窓生の友達の教え子とか、本人も知っているそうで、小学3年生のころに日経新聞を読む変わった子だったとか。
休憩の後は、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」です。もう、協奏曲だけでお腹いっぱいのところ、これが少し難解な演奏となりました。とてもテンポが速いのです。音楽の中にある呼吸とか、生命感というようなものが感じられない一本調子の音楽です。スーパーカーに乗って高速道路をぶっ飛ばしたという表現が適当かと思います。フリッチャイの演奏をベストと考える小生には、このテンポは不可解なものでした。演奏が立派なだけに、残念。お客さんの声の中に、協奏曲だけで帰ればよかった という声があったのも尤もかも。
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