吹田市交響楽団第85回定期演奏会
雨上がりの午後、茨木市にある立命館大学大阪キャンパスの中にあるフューチャーズプラザ・グランドホールで開かれた吹田市交響楽団の第85回定期演奏会を聞きました。ここは、JR線に接したところで、昔ビール工場があったところですね。広い敷地の公園があって、実に広々とした清々しいところでした。
今日は、団内指揮者の米山信さんの指揮でベートーヴェンの交響曲第1番、同じく団内指揮者の新谷武さんの指揮で大曲、ショスタコーヴィチの交響曲第10番というプログラムです。
ベートーヴェンの交響曲はゆったりとしたテンポで始まり、後半まで律儀にテンポを刻む演奏でした。全体に飄々とした指揮者のお人柄でしょうか、決して重くならない、温かい印象の演奏にまとまりました。
後半のショスタコーヴィチは、大変緊張感に包まれた演奏で、そりゃ傷はないでもないですが、実に的確な指示をされる新谷さんのタクトに一所懸命楽員の方々がついていく様子が手に取るようにわかりました。アンコールにチャイコフスキーの雪娘からメロドラマ。優しい気持ちになる締めくくりでした。
このホール、初めて聞きましたが、低音が豊かに伸びる反面、高音が少し固く感じられました。新しい施設ですから、時間が経ってくると落ち着くのでしょうか。
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