大阪芸術大学特別演奏会
本日は、新装なったフェスティバルホールへの待望のデビューである。少し早目に会場に到着し、ホールのあっちこっちを観察。うろうろするうちに、大阪芸術大学特別演奏会と題するコンサートの開始時刻が近づいてしまった。まずは、ワーグナーの楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」第一幕への前奏曲である。これが早めのテンポで始まり、山も谷もないまま、何のドラマ性もなく、盛り上がりもなく、決めもなく、終わってしまった。ただ、楽曲が演奏されただけという感じで、却って、びっくりした。指揮はデリック・イノウエ。一応どころか、しっかりとしたプロ。
休憩の後、メインのベートーヴェンの交響曲第9番が演奏された。印象は前曲の通りで、味のない病院食のような音楽が展開された。さすがに第4楽章は張り切りすぎの男声合唱の地声交じりの歌が入って、少しは変な盛り上がりを見せたものの、独唱陣のうち、ソプラノが実に品のない歌唱で音楽をけがした。芸大のオケだから、もう少し上手いかと思っていたけど、今夜は音楽の楽しさは余り届かなかった。
フェスティバルホールの印象はまた別の日にアップします。
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