神戸アンサンブルソロイスツ第31回定期演奏会
湿度が高く、まるでミストサウナの中にいるような本日、神戸文化大ホールで開かれた神戸アンサンブルソロイスツの第31回定期演奏会をききました。会場は、2階は開放していなくて、1階だけでしたが、適度にお客さんが入っていましたね。なんだか雲行きも妖しそうですね。
さて、今日は、ニコライの歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲、シューベルトの未完成交響曲、モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」という、ウィーンと題するラインナップです。指揮は今年、常任指揮者に就任したという山川茂。主に吹奏楽団の指導、指揮をされていたという、端正な指揮姿が好ましいですね。
ウィンザーはよどみなく、静かに始まり、やがてにぎやかな舞台に変わっていきますが、その音楽の運びが自然ですね。なかなか、この軽いタッチが良かったです。
引き続きのシューベルトの未完成交響曲は、シューベルトの作曲年代を考えると、今の時代ではまだまだ青春ですね。そういう若々しさが音楽全体を軽く、しかし、折り目正しく作っていきます。老指揮者が振る未完成とはガラッと違う清々しい音楽となりました。
ジュピターはもう少し音楽に真っ向勝負という感じでしたが、音楽が決して重々しくならず、全体の見通しの良い音楽になりました。やや早めのテンポも、音楽が小さくならず、かえって爽やかさが強調された感じで、楽しく聞かせてもらいました。
※アマチュアという事である程度仕方ないのですが、係員を何人か会場に配置して、声を出す子供さんや、ビニル袋を触る客に対して、ひと言注意してほしかったです。コンサートの前には細かく注意喚起のアナウンスがあったのになぁ。
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