長楽庵

2025年9月 3日 (水)

私の写真展「鉄道万葉集 その3」から 最終 05/28-06/08

続けて、5月末から6月初めにかけて開催した私の写真展「鉄道万葉集 その3」で展示した作品を披露していきたいと思います。

この3枚で展示した15点すべてとなります、会期中には55名もの多くの友人、先輩、後輩、元同僚などの方々にお越しいただき、久しぶりの会話を楽しむことができました。感謝に堪えません。

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わが背子(せこ)は いづく行くらむ おきつもの 名張の山を 今日か越ゆらむ

当麻真人麻呂妻 巻1-43

( わたしの夫は、どのあたりを旅しているだろう。奥に隠れる名張の山を今日は越えているだろうか)

名張野 近鉄大阪線赤目口駅

(歌意に沿うような名張野は、住宅地化が進んだ名張駅付近にはすでに見られません、三本松からの谷筋を抜けたあたりの風景です)

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音に聞き 目にはいまだ見ぬ 吉野川 六田(むだ)淀(わだ)を 今日みつらむか

作者不詳 巻7-1105

(評判にばかり聞いていて目にはまだ見たこともなかった、吉野川の六田の淀を今日見たことだ)

吉野川 六田のわだ 近鉄吉野線大和上市駅

(初夏の吉野川では、解禁となったばかりの鮎を狙う釣り人が川の中に入って釣りをしていました)

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住吉の  岸の松原  遠つ神  我が大君の  幸(いでま)しところ

 角麻呂  3295

(住吉の海岸の松原は、遠い神たるわが天皇が行幸なされたところだ)

住吉の岸の松原 阪堺線住吉大社前電停

(住吉大社辺りの浜は遣唐使船が出港したところ、その松原は住吉大社の境内に残すばかりです)

2025年8月30日 (土)

私の写真展「鉄道万葉集 その3」から 05/28-06/08

続けて、5月末から6月初めにかけて開催した私の写真展「鉄道万葉集 その3」で展示した作品を披露していきたいと思います。

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倉橋の 山を高みか 夜隠(よなば)りに 出で来る月の 光乏しき

間人宿禰大浦 巻3-290

(倉橋山が高いからか、夜の闇の中に出て来る月が遅く、光の少ないことよ)

倉橋山(音羽山) 近鉄大阪線大福駅

(奈良盆地を抜けて大福辺りまでやってくると、右手に音羽山を眺めて初瀬谷が近づいてきます)

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大坂を 我が越え来れば 二上(ふたかみ)に 黄葉(もみちば)流る しぐれ降りつつ

作者未詳 巻10-2185

(大坂を私が越えてやって来たところ、二上山に時雨が降り続くので、もみじ葉がはらはらと舞っている)

穴虫峠 近鉄南大阪線上ノ太子駅-二上山駅

(上ノ太子駅から山道を登り、みかん園近くまでやってくると二上山が近くに迫ってきました)

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(ただ)(ごえ)の この道にして おしてるや 難波(なにわ)の海と 名づけけらしも

神社忌寸老麻呂 巻6-977

(一直線に山を越えるこの日下の直越えの道で、「押し照るや難波の海」と名付けたのだろうよ)

草香の直越 近鉄奈良線石切駅

(台風が紀伊半島に接近してきた日に生駒山ろくの石切へやってきました、雲の流れが早かったです)

2025年8月28日 (木)

私の写真展「鉄道万葉集 その3」から 05/28-06/08

続けて、5月末から6月初めにかけて開催した私の写真展「鉄道万葉集 その3」で展示した作品を披露していきたいと思います。

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今朝行きて 明日は来なむと 言ひし子が 朝妻山(あさづまやま)に 霞たなびく

柿本朝臣人麻呂之歌集 巻10-1817

(私が「今朝は帰っていって、また明日は来よう」と言ったあの子、その朝妻山に霞がたなびくよ)

金剛山(朝妻山) 近鉄吉野線壺阪山駅

 (壺阪山駅を降りて線路沿いに歩くと、刈入れが終わった田と彼岸花越しに金剛山が見えました)

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黒牛(くろうし)(がた) 潮干の浦を 紅の 玉(たま)藻(も)裾引き(すそひき) 行くは誰(た)が妻

作者不詳 巻9-1672

(黒牛潟の潮干の浦を、紅の美しい裳裾をひいて歩いていくのは、誰の思い人であろうか)

黒牛潟 JR紀勢線冷水浦駅-加茂郷駅間

(JR加茂郷駅からタクシーに乗って、この場所へやってきました、帰りは山道を下りました)

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三輪山(みわやま)を しかも隠すか  雲だにも 心あらなも  隠さふべしや

 額田王 巻1-18

(三輪山をこのように隠すのか。せめて雲だけでも情があってほしいものを。隠すべきなのだろうか)

三輪山 JR万葉まほろば線巻向駅

(邪馬台国ともされる巻向あたりから振り返ると、神々しいまでに三輪山に雲が広がっていました)

2025年8月26日 (火)

私の写真展「鉄道万葉集 その3」から 05/28-06/08

続けて、5月末から6月初めにかけて開催した私の写真展「鉄道万葉集 その3」で展示した作品を披露していきたいと思います。

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(い)南野(なみの)の  赤ら柏は  時はあれど 君を我が思ふ  時はさねなし

安宿王  20-4301

(稲見野のあから柏が色づくのは、時期がきまっているが、わが君をお慕いする気持は、けっして時期を分かちません)

印南野 JR大久保駅、山陽電鉄江井ヶ島駅 

(かつての印南野も都市化、宅地化されてしまい、このように野が広がる風景は珍しくなりました)

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住吉の 遠里(とおさと)小野(おの)の ま榛(はし)もち (す)れる衣の 盛り過ぎ行く

作者未詳 巻7-1156

(住吉の遠里の小野の美しい榛(はしばみ)で摺り染にした衣が色あせていくように盛りの年も過ぎていくよ)

遠里小野 南海高野線浅香山駅

 (万葉時代の遠里小野の故地は1704年の大和川開削で失われ、今では一部に地名を残すのみとなりました)

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巨勢山(こせやま)の つらつら椿 つらつらに 見つつしのはな 巨勢の春野を

坂門人足 巻1-54

(巨勢山のつらつら椿を、つらつらとつくづく見ながら偲ぼうではないか、巨勢の春の野を)

巨勢野 JR和歌山線吉野口駅、近鉄吉野線薬水駅

(吉野口駅の南に広がる巨勢野は、今と同じく、吉野山へまた紀の川へ向かう街道の分岐点でした)

2025年8月24日 (日)

私の写真展「鉄道万葉集 その3」から 05/28-06/08

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毎年のことながら、5月末から6月初めにかけて私の写真展を大阪阿波座の長楽庵で開催しました。

猛暑の夏でお出かけも減ってしまい話題も枯渇したことから、展示した写真とその解説を披露していきたいと思います。

なお、探しにくい写真もありますが、どこかに電車が写っています。

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(はる)(やなぎ)  葛城山(かつらぎやま)  立つ雲の 立ちても居ても  妹(いも)をしそ思ふ 

柿本朝臣人麻呂之歌集 巻11-2453

 (春の楊を蘰(かずら)にする葛城山に湧き立つ雲のように、立っても坐っても妻をこそ思うよ)

葛城山 JR和歌山線玉手駅 (駅を出て5分、田が広がる辺りまで来ると神々しいまでの葛城山を目にして立ち尽くしました)

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茜さす 紫(むらさき)野(の)行き 標(しめ)野(の)行き 野(の)守(もり)は見ずや 君が袖振る     

額田王 巻1-20

(あかね色をおびる、紫草の野を行き、その禁じられた野を行きながら、野の番人は見るのではないでしょうか。あなたが袖をお振りになるのを)

蒲生野 近江鉄道市辺駅 (赤い電車の背後に万葉の森という船岡山があり、その先には万葉の蒲生野が広がります)

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(わ)妹子(ぎもこ)に  逢坂山の  はだすすき 穂には咲き出でず  恋ひわたるかも

作者未詳 巻10-2283

(吾妹子に逢う、相坂山の薄のようには穂に咲き出ることもなく、恋いつづけることよ)

逢坂山 京阪京津線大谷駅  (逢坂山は今も昔も交通の要所、国道一号線に沿う急坂を、レールを軋ませながら電車が登ります)

2023年6月18日 (日)

写真展「鉄道万葉集」その1から 若狭・三方湾 武生・味真野 帰(かへる)

万葉時代の旅は歩いていくので、なるべく平坦な道を選んで道どりをします。鉄道も明治5年の開通以来25/1000の限界勾配を基準になるべく平坦なルートを選んでレールが敷かれていきました。

そうすると、万葉時代以来の旅の道をなぞるように鉄道の線路が走る場所が見られます。そのような風景を撮りこんだのが「鉄道万葉集」です。

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若狭 三方湾  小浜線 勢浜駅-小浜駅間

若狭なる 三方の海の 浜清み い往き還らひ 見れど飽かぬかも

作者不詳 巻7-1177

(訳)若狭の三方湖の浜は清らかなので、行きも帰りも見るけれど見飽きることはない

三方湾らしく大島半島が海を包み込むような風景を求め、勢浜駅で降りて東へ歩き、老人ホームの駐車場まで行って、このポイントを見つけました。暑い日だったことを覚えています。

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武生 味真野  北陸線武生駅 北国街道沿い

あぢま野へ 宿れる君が 帰り来む 時の迎えを 何時とは待たむ

狭野茅上娘子 巻15-3770

(訳)味真野に旅寝をしているあなたが都に帰る時、その時のお迎えの喜びを、いつと思って待ちましょうか

北国街道に沿って北陸線が走っており、少し北側に武生駅があります。手前の村国山の向こう側を東へ回り込むと味真野の里へ抜けていきます。その途中、北陸新幹線の巨大な工事現場を見つつ自転車を走らせました。

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(かへる)  北陸線南今庄駅

可敝流廻の 道行かむ日は 五幡の 坂に袖振れ われをし思はば

大伴家持 巻18-4055

(訳)可敝流の道を辿って都へ帰る日には、五幡の坂で別れの袖を振って下さい、私どもの別れがたさを思って

写真を撮った南今庄駅前の背後には北陸トンネルが口をあけています。ここから北へは今庄、武生、鯖江、福井と町が続きます。万葉の時代、逆に南下してくるとこの辺りで切り立った南条山系の山中峠あるいは木の芽峠越えが待っています。行こうか戻ろうかというところで「帰(かへる)」という地名になったとか。

5月31日から6月11日まで大阪阿波座の音響珈琲「長楽庵」で開催しました写真展「鉄道万葉集」その1には、多くの方々にお見えいただき、感謝に堪えません。また来年も続いて万葉集に歌われた故地を走る鉄道の写真を披露したいと思います。

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奈良まほろばソムリエの会・監修 奈良「地理・地名・地図」の謎 増補改訂版 じっぴコンパクト新書/読了・・・・・・・奈良検定の最上級資格をお持ちの方々による奈良の深い魅力を紹介するなじみやすい内容の一冊。現役を外れてから奈良へは再三訪れていますが、本書の内容の場所へ少なくともそれぞれ一度は訪れているかと思うと、色々とご紹介いただいている奈良歩きの方々に感謝、感謝です。

2023年6月17日 (土)

写真展「鉄道万葉集」その1から 渋谿の崎・雨晴 伏木 越ノ潟

万葉時代の旅は歩いていくので、なるべく平坦な道を選んで道どりをします。鉄道も明治5年の開通以来25/1000の限界勾配を基準になるべく平坦なルートを選んでレールが敷かれていきました。

そうすると、万葉時代以来の旅の道をなぞるように鉄道の線路が走る場所が見られます。そのような風景を撮りこんだのが「鉄道万葉集」です。

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渋谿の崎 雨晴  氷見線越中国分駅 雨晴海岸

馬並めて いざ打ち行かな 渋谿の 清き磯廻に 寄する波見に

大伴家持 巻17-3954

(訳)(家持歓迎の宴の場である国守館から)馬に乗って、渋谿の清らかな磯寄せる波をさぁ見に行こう

越中国庁の長官に赴任した家持を歓迎する宴、それもそこそこにして、この素晴らしい雨晴の風景を観に行こうという歌の風景に魅了される海岸線を走るキハ40、ここへやってきて本当に良かったと思える場所でした。天気良い日は富山湾越しに雪を抱いた立山連峰を見ることが出来ます。

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越中国庁跡 伏木  氷見線越中国分駅 雨晴トンネルの上

しなざかる 越に五箇年 住み住みて 立ち別れまく 惜しき宵かも

大伴家持 巻19-4250

(訳)都から遠く離れた越中に五年住み続けて、ここでお別れするのが惜しいような今宵です

上の歌から5年、今度は家持が越中から都へ帰るという日に、この素晴らしい越中の国を後にするのは何とさびしいことだろうと、家持の心情が伝わります。越中の国庁は風景の右上あたり、古代から親しまれて伏木の港、今も船が行き来しています。

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越中 奈呉の江  万葉線越ノ潟駅 新湊大橋の上

みなと風 寒く吹くらし 奈呉の江に 妻呼び交わし 鶴さはに鳴く

大伴家持 巻17-4018

(訳)水門の風が寒々と吹くらしい、奈呉の入り江に 妻を呼び合って鶴があちこちで鳴いている

高岡駅前から出発した路面電車の万葉線の終点である越ノ潟駅は奈呉の江の先端まで走ります。対岸の堀岡へは渡船もありますが、新湊大橋へはエレベーターを使って歩いて渡ることもできます。そんな橋の上から奈呉の江の今を撮影しました。

2023年6月16日 (金)

写真展「鉄道万葉集」その1から 信濃川 熱田津

5月31日から6月11日までの期間で、大阪阿波座の音響珈琲「長楽庵」で写真展「鉄道万葉集」その1を開催しました。

万葉集がうたわれた1300年前の人々が歩いた道、風景の中を走る鉄道を撮りこみました。

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千曲川   しなの鉄道信濃国分寺駅 小牧橋

信濃なる 千曲の川の さざれ石も 君し踏みてば 玉と拾わむ

東歌 巻14-3400

(訳)信濃の千曲川の小石でさえ、あなたが踏まれた石ならば、玉と思って拾いましょう

千曲川を渡る北陸新幹線、鉄道橋としては珍しいハープ橋が美しいです。長野県内は千曲川、新潟県に入ると信濃川、この辺りは少し川幅が狭くなっています。山に雪があれば信州らしくて良かったかなぁ。

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我が家にある犬養孝先生揮毫の千曲川の万葉色紙、額に入れて部屋に飾っています。とてものびやかで品のある字体で、大切にしています。

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熟田津(にきたつ) 松山  伊予鉄道高浜線港山駅 港山城跡上

熟田津に 船のりせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今はこぎいでな

額田王 巻1-8

(訳)熟田津で船に乗ろうと月が出るのを待っていると、潮の流れも良くなった。さぁ、今こそ漕ぎ出そう

伊予鉄道が海に出た所、梅津寺駅あたりの風景を捉えるために中世の港山城跡に登りました。熱田津という場所は確定していませんが、手前の入江を入ったところにある三津浜の港は、正岡子規が松山から上京する時に出発した港であることからも文学的な香りがある場所です。

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熊谷直 軍用鉄道発達物語 「戦う鉄道」史 光人社NF文庫/読了・・・・・・・自衛隊で軍事史などを研究している著者による軍用鉄道に関する内容の一冊。第2次世界大戦に関しては、鉄道以外の先頭の内容についての記載も多く、なんだか遠回りしている感じがありました。あまり楽しくない内容もありましたし、表紙にあるような軍用鉄道に使われた特殊な車両の紹介があると思いきや、それについては薄い内容でした。

2023年6月15日 (木)

写真展「鉄道万葉集」その1から 磐代 糸我山 琵琶湖・淡海の海

5月31日から6月11日までの期間で、大阪阿波座の音響珈琲「長楽庵」で写真展「鉄道万葉集」その1を開催しました。

万葉集がうたわれた1300年前の人々が歩いた道、風景の中を走る鉄道を撮りこみました。

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磐代

紀勢線岩代駅 南東500mの岡の上

いわしろの 浜松が枝を 引き結び 真幸くあらば また帰り見む

有間皇子 巻2-141

(訳) 磐代(いはしろ)の浜の松の枝を結んで、幸いにも無事だったら、またここに戻ってきて見ることとしよう

中学校くらいで習う有名な万葉歌の舞台である岩代を線路越しに望んで、海沿いを走る紀勢線の特急くろしおを捉えました。真夏の暑い日だったことを覚えています。

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糸我山

紀勢線紀伊宮原駅 下中島地区

足代過ぎて 糸鹿の山の 桜花 散らずあらなむ 還り見るまで

作者不詳 巻7-1212

(訳) 足代(あて)を過ぎて糸鹿の山まで来てしまいましたったけれど、私が戻ってくるまで桜が散らないで欲しい

紀伊宮原駅でタクシーに乗り、撮影ポイントのみかん山の上まで運んでもらいました。行けるところまでと思っていたのですが、土砂崩れがあって進める道はこの辺りで行き止まりになっていました。帰りは歩いて山を下り、帰りの電車にぎりぎり間に合いました。

右側奥の糸我山は今も山桜の名所で、春にはみかん畑と山桜の景色を合わせてみることが出来、峠を越えると湯浅の町へ出ることが出来ます。

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琵琶湖 淡海の海

湖西線近江高島駅 南へ300m山腹

淡海の海 夕浪千鳥 汝が鳴けば 情もしのに 古思ほゆ

柿本人麻呂 巻3-266

(訳) 淡海の海の夕方にたつ波の上の千鳥たちよ、お前が鳴くと私の心は遠い昔のことを思い出してしまうよ

高島駅から比較的近い所、山からの小さな流れを登ると琵琶湖を一望できるところに出ます。線路の向こうには乙女ケ池、琵琶湖の中には沖島で見えます。この場所で振り向くと、なんと高島万葉の会建立の万葉歌碑がありました。

2023年6月14日 (水)

写真展「鉄道万葉集」その1から 待乳山 妹山背山 立田山

5月31日から6月11日までの期間で、大阪阿波座の音響珈琲「長楽庵」で写真展「鉄道万葉集」その1を開催しました。

万葉集がうたわれた1300年前の人々が歩いた道、風景の中を走る鉄道を撮りこみました。

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待乳山   和歌山線大和二見駅 犬飼 釜窪交差点

あさもよし 紀人ともしも まつち山 行き来と身らむ 紀人ともしも

調首淡海 巻1-55

(訳)紀の国の人は羨しいものだなあ、真土山を行き帰りに見られる紀の国の人は、ほんとに羨しいものだ

105系が走る背後の低いこんもりとしたなだらかな山が待乳山(まつちやま)です。待つという言葉が人々の思いを捉え、紀和国境にあるこの山を越えるとあさもよしの紀の国に入ることから旅人の感慨もひとしおであったことでしょう。

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妹山背山(いもやませやま)  和歌山線西笠田駅 西700m線路沿い

吾妹子に わが恋ひ行けば 羨しくも 並び居るかも 妹と背の山

作者不詳 巻7-1210

(訳)彼女のことを恋しい思いで旅路を行くと、妹の山と背の山が並び立っていて羨ましいことよ

河谷が広く、河畔が広々とした紀ノ川の流域でこの辺りだけ南北から山が迫って狭隘な景観となっています。川に迫った山に男女をなぞらえ、背山、妹山と親しまれてきました。背山はすっかり住宅地になってしまったようです。

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竜田山  関西線三郷駅 大和川左岸

夕されば 雁の越えゆく 竜田山 時雨に競ひ 色づけにけり

作者不詳 巻10-2214

(訳)夕べになると雁たちが飛び越えて行く竜田山、降る時雨と競い合うように山の黄葉が色づいてゆくことだ

立田山は生駒山地の南端で、大和川を挟んで葛城山地と対峙しています。古来より紅葉の名所だったようで万葉の歌にも「色づけにけり」とその様子が描かれています。

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