ドイツ紀行

2018年5月 1日 (火)

ドイツ紀行 ちょっと残念なこと

Dsc07079ドイツに行って町の様子を見ていると日本と決定的に違うことがあります。ひとつは、道路に面したアパートの建て方です。道路に窓のある部屋が面していますね。日本だと、ベランダがあって、そこでちゃんと洗濯物を干せるようになっています。ドイツでは、どうも洗濯物は室内か、乾燥機を利用するようで、洗濯物が風に翻る光景は見ませんでした。

Dsc07089もう一つ、残念なことはドイツでは大変喫煙率が高いことです。これはミュンヘン中央駅の売店を撮影したものですが、端っこに立ったまま喫煙している人が写っています。人が集まると煙草、歩きながら煙草、特に若い女性の喫煙者が目立ち、ポイポイ、すいがらを道路に捨てる光景に出会いました。ドイツは、環境先進国とは名ばかりの、公衆衛生後進国かもしれません。

2018年4月30日 (月)

ドイツ紀行 ドレスデンの抵抗

Dsc08590ドイツに行って、何とも考えさせられることがあります。ミュンヘンではあまり感じませんでしたが、ライプチヒ、ドレスデンでは、第2次世界大戦の空襲で破壊された町の復興という課題がまだ現実として日々の生活の中にありました。これは、ドレスデンの売店の絵ハガキのスタンドです。何とも悲痛な写真、絵葉書が目についたので一枚撮りました。

Dsc08590_2Dsc08590_3このように、空襲によって破壊された町のがれきの様子を白黒写真で残していたものを絵葉書として、店の一番中央に堂々と展示して販売していました。一つにはナチスの台頭によるドイツでの影響の大きさと、もう一つはユダヤ人迫害への強烈な反省が、今も市民生活へ投げかける影となっているものと思われます。

何気ない街角で見かけた深いドイツの傷ですね。

2018年4月28日 (土)

ドイツ紀行 自動販売機

Dsc06953自動販売機というと、日本の様に治安が良い国でしか置くことができないというのが私の中では一つの常識としてありましたが、いえいえドイツにもしっかり自動販売機がありましたよ。これは駅のプラットホームにある飲み物の自動販売機です。清涼飲料水とかが入っていたと思います。

Dsc07246もう一つ多くあったのは当然と言えばその通りですが、電車やバスに乗るためのチケットの自動販売機です。最新式のものは選んだ言語の中に日本語も入っているようです。こういうのは少し安心しますね。チケットを自動販売機で買って、駅の改札口やトラムの車内にある刻印機のような機械に通して乗車開始となります。

ところがフランクフルトではチケットを買うというのと刻印されるのが自動販売機の中で同時に行われるので、この手間はありませんでした。しかし、反対にそれに慣れるまで時間がかかりましたけど。

2018年4月27日 (金)

ドイツ紀行 ドイツはやはり車の国

Dsc06995ドイツと言えば、ベンツ、BMWなどの自動車産業が盛んで、町中に車があふれていましたね。この写真の様に住宅街、しかも一軒家の集まっているところでは、認められてはいますが、路上駐車が多く道を車が埋め尽くしていました。自分の家の敷地に駐車スペースを設けるという感覚がないのかもしれません。

Dsc09169そして車の移動にも鉄道が使われていました。駅のガラスの向こう側なので少し見えにくいですが、これらは新車の輸送なのか、それとも個人の車の移送なのかはわかりませんが、コンテナのような車両に隙間なく車が乗せられています。日本では見かけない光景です。

Dsc07012_2日本で見かけないというと、このようにコンテナ貨車の上にトレーラーが積まれているのを比較的多く見ました。これは長距離の移動には環境負荷も少なくていいですね。運転手は現地で待っているのでしょうね。実際の積み下ろしの様子を見てみたいものです。

2018年4月26日 (木)

ドイツ紀行 連接バスは便利

Dsc08351ドイツのバスは基本的に連接バスでした。日本でも少しずつ増えてはいるようですが、ドイツで単車で走っているのは見た記憶がありません。もっとも、最近記憶に関しては自信はありませんが。これはライプチヒで見た連接バスです。連接されている車両はタイヤ1輪ですね。

Dsc09165これは、ドレスデンの連接バスです。そしてここは、トラム、路面電車の電停です。バスもトラムの電停が停留所になっています。これは便利ですね。バスは路線の自由度が高いですし、トラムからの乗り換えにも便利です。トラム自体も連接して運行しているのが普通でした。

51qi9s2atwl__sx351_bo1204203200_パラダイス山元 パラダイス山元の飛行機の乗り方 新潮文庫/読了・・・・・・・・これはすごい人がいたものです。飛行機に乗るのを生きがいにしているというしかありません。それも無茶苦茶です。1日乗り継いで11便の飛行機に乗って出発地の羽田に戻ってくるとか、毎日飛行機に乗って、ほぼ1年間機内食が食事メニューだったとか、凄いです。これは鉄道だと、昔の夜行列車に乗って列車連泊何日とか、全駅乗ったで降りたで、とかやっているのに匹敵するかも。取り立てて用事もないけれど、フランクフルトでフランクフルトソーセージを食べるだけに往復するとか、スケールが違う話満載で目が点になりました。

2018年4月25日 (水)

ドイツ紀行 ドイツの夜は暗い

262ミュンヘン、ライプチヒ、ドレスデン、フランクフルトとドイツを渡り歩きましたが、いずれの街も共通することのひとつに、夜の街が日本に比べて暗いという事です。人が集まるところなのに、夜なのに、なんでこんなに暗いのかと思いましたが、ひょっとすると日本が明るすぎるのかも。フランクフルトのアルテオーパ―というホールがある広場に面した建物の周辺です。

 

Dsc07929これは、ライプチヒの繁華街のひとつで、商店やレストランが並ぶ一画です。この右手角のお店に入りましたが、中は賑やかで流行っていましたが、その前の通りはこの通りです。外にテーブルが出ていて、そこでも食事ができるのですが、何を食べているかわかりにくいと思いますが、どうなのでしょうか。日本が明るすぎるのかなぁ?

 

61kwztqzbjl__sx348_bo1204203200_愛川晶 高座のホームズ 昭和稲荷町らくご探偵 中公文庫/読了・・・・・・・・・・面白い!抜群に面白かったですね。これが文庫書下ろしなのはもったいないですね。というか、ありがたい。プロローグ、話し、幕間、話し、エピローグという構成だったんだというのが読み終わってから初めてそのつながりを認識させられ、ガーンという衝撃でした。手の込んだ構成と選びに選んだ言葉遣いと言葉遊び、落語の世界の忠実な描写、全てが一級品ですね。

2018年4月24日 (火)

ドイツ紀行 少し環境問題とか

Dsc06999ドイツは環境先進国と言われますね。日本もずいぶんと進んで今や世界のトップクラスだと思うのですが、そんなドイツでのひとコマです。これはごみの分別ボックスです。住宅街の街角に置かれていて、いつでもここに捨てられるようになっています。いつでもというのがどうなんだかとは思いますけれど。中までは見ていませんから分別の程度はわかりません。

Dsc07270これはドイツ博物館の鉄道博物館の中のトイレの小便器です。男性にとってはとても高い位置に便器が据えられていました。しかも、便器が小さいのです。ドイツのひとは皆さん背が高いからいいでしょうが、とにかく使いにくいものでした。

ドイツでは街中の公衆便所は基本的に有料でした。駅のトイレもそうです。マイセンに行ったときは、50セントユーロ硬貨を入れないと戸が開かないようになっていて、持ち合わせがないときはどうするんでしょうね。レストランの中のトイレでも、なんだか入り口に人がいて、お金を少し置いていかないといけないという気分、文化の違いとは言うものの、どうなんだかなぁ。

Dsc09200最後に、これはフランクフルトの駅近くにある古紙の再生工場です。大変大きな工場で、この広いヤードに古紙が塊として積まれています。きっと紙のリサイクル率は高いのでしょうね。日本でも紙のリサイクル率は上がっているものと思いますが。

2018年4月20日 (金)

ドイツ紀行 異国らしさ

Dsc07122ドイツはやはり日本と違って、当然ですがその特色というものを感じさせてくれました。このおじさんはミュンヘンでお見かけした方なのですが、ミュンヘン=バイエルン地方の正装をされていました。この羽が付いた緑色の帽子が何ともおしゃれでしたね。

Dsc07212ミュンヘンの旧市街地、カールスプラッツからマリエンプラッツにかけては多くの観光客でにぎわっていたのですが、その街角にこのツィンバロンを演奏する叔父さんがいました。この楽器は東欧から中部ヨーロッパ、特にハンガリーを中心とした民族楽器ですね。コダーイのハーリ・ヤーノシュの中でも使われています。

Dsc06974ドイツと言ったら車、それもベンツですが、なんとタクシーにもベンツが使われていました。実際に乗る機会はなかったのですが、一度乗っておくべきでしたね。ところが、ドイツでは、ニッサンやトヨタに乗ってるとお金持ちと思われるようですよ。ところ変われば、ですね。

2018年4月18日 (水)

ドイツ紀行 駅の設備考

Dsc07244ドイツ紀行で書き落としたことを綴っています。これが駅の改札口です。駅員も自動改札口もありません。通路のなにやら小さな機会がありますが、これは切符に日付を入れる機械です。ドイツは、というよりヨーロッパは電車やバスに乗るのは信用乗車方式なので、基本的に駅に駅員はいませんね。

Dsc07434これは駅のベンチです。パイプで枠を造り、ネットで座面と背面を連続したもので、実にシンプルな作りになっています。ドイツ的な合理性がデザインに現れていますね。いくつか駅のベンチを見ましたが、この形が多かった印象です。

Dsc07435_2もっと合理的なのは、このエスカレーターです。実はこのエスカレーターは上にも下にも動きます。日本だと、どちらか一方に固定して運転しているケースが多いですね。利用する人が少ないところではいいでしょうが、さてトラブルとかはないのでしょうか。このあたりにも、ドイツ人の合理性が表れていると思います。

610414_l磯田道史 日本人の叡智 新潮新書/読了・・・・・・・歴史上の有名無名にかかわらず、98人の人びとの言葉を集めて解説した新聞の連載を一冊にしています。時代も、戦国時代から昭和に至るまでで、実に長い歴史時間を経て珠玉の言葉が集められています。こういう形で歴史から人を引き抜いてくるというのは歴史学者にとって実に実り多いものではないでしょうか。

2018年4月17日 (火)

ドイツ紀行 コンサートホールで

昨年11月に行ったドイツでの雑感を書き記しておこうと思います。昨日はホテルの部屋でした。今日はコンサートホールでのことです。

60これはライプチヒのゲバントハウスでのロビー風景ですが、ドイツ人?はほぼ正装、スーツ、ドレス、ネクタイの着用というスタイルですね。ドイツに行く前は、ラフな格好でもオーケーと聞いていたので気にせずに入場しましたが、すこしはましな格好をしていけばという反省しきりでした。

Dsc07762ミュンヘンフィルの演奏会に行ったとき、会場のポスターにも注目です。バーミンガム市立オーケストラの来演があります。指揮は2016年から音楽監督になったミルガ・グラジニーテ=ディーラという女性指揮者さんです。32歳、金髪、長身のモデルのような女性です。もう一枚は、ロンドンフィルのポスターですね。

Dsc07764これは、多分2015年にワレリー・ゲルギエフが首席指揮者になりミュンヘンフィルを振った演奏がCD化された宣伝なのでしょう。ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」、マーラーの交響曲第2番「復活」のようですね。柱のポスターはいずれもミュンヘンのガスタイクホールのロビーのものでした。

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