フェニックスフィルハーモニックオーケストラ第11回定期演奏会
今年になって初めての演奏会は、西宮北口の芸文ホールで開かれたフェニックスフィルハーモニックオーケストラの第11回定期演奏会でした。この演奏会は、昨年のうちに神戸文化ホールで開かれる予定でしたが、会場の休館に伴ってこちらのホールでの開催になったものです。
指揮は、ヴィエールフィルに打楽器で参加した後、主に吹奏楽などを指導していたという井上勝義さん、ベートーヴェンのエグモント序曲、デュカスの魔法使いの弟子、ブラームスの交響曲第3番というプログラムです。
エグモントが始まった瞬間、そのあまりに遅いテンポに何が始まったのかと戸惑いましたが、音楽が流れ始めると、昔の記憶がよみがえってきました。この感覚は、チェリビダッケの音楽に通じるようなテンポを意識しない滑らかでフレーズを延ばした音楽づくりですね。
魔法使いの弟子も、とても変わった演奏でしたね。演奏効果を狙うというよりも、音楽が生まれる瞬間を大切にした展開を感じました。
ブラームスの交響曲第3番も同じ解釈でしょうか、フレーズを伸びやかに表現した演奏で、ゆったりとしたテンポは変わりません。アンコール前に指揮者の面白い話が随分と続き、最後に西郷どんのテーマが演奏されました。
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