シンフォニア・スピカ第1回定期演奏会
シンフォニア・スピカ、関西にまた新しいアマチュア・オーケストラが誕生して、本日、その第1回定期演奏会が長岡京記念文化会館で開催されました。このオケは、京都府立大、京都工芸繊維大、京都府立医科大の交響楽団の卒業生によって構成されているとのことです。
本日は、指揮が木村友大さん、ピアノが松井萌さんの演奏で、ショスタコーヴィチの祝典序曲、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、そしてブラームスの交響曲第1番という満腹コースのプログラムです。祝譚序曲は意外に金管が安定していなくて、船出としては不安な感じを抱きましたが、次の協奏曲では、ピアノが堂々としたタッチで、まさに圧巻の演奏でした。オーケストラも分厚い響きでまさに協奏している充実の演奏となりました。アンコールのファジル・サイ版のトルコ行進曲も胸がすく怪演でした。
さらに、休憩の後のブラームスは、音楽を整然と奏でるのではなく、小生好みの引きずるようなテンポで演奏され、大変感動的な内容となりました。うねりのような音楽がクライマックスではオケが歌いに歌い、凄い盛り上がりとなりました。指揮者の木村さん、まだ全然若いのに、面白い演奏を披露してくれましたね。アンコールのハンガリー舞曲第1番も、ひねりにひねった演奏で、最後まで楽しめました。
風野真知雄 猫見酒 大江戸落語百景 徳間時代小説文庫/読了・・・・・・・・・時代物を得意とする著者による、落語の小話のような小品が10編並ぶ、何とも贅沢な一冊でした。軽妙なタッチの作品のようで、なかなか奥深い味わいがあり、これをそのまま落語に興すこともできそうですね。まるで名人の寿司を次々に目の前に出されたような至福の時間でした。
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