アミーキティア管弦楽団第3回演奏会
台風25号が日本海側を通過するとのことで、西宮日本酒ルネサンスが中止になったのは残念ですが、雨模様の中、いたみホールで開かれるアミーキティア管弦楽団の演奏会に来ています。阪急伊丹線にはまだ3000系が健在でした。
今日は、メンデルスゾーン、ビゼー、黛敏郎、コルンゴルドがそれぞれ10代の頃に作曲した楽曲を集めたプログラムです。その頃、それぞれの作曲家たちは自分が何者かと言うことすら知らなかったことでしょうね。なかなか、企画に富んだ、意欲的なプログラムだと思います。
指揮は白谷隆さん、最近よくお聞きしています。曲の解説もしていただき、単に音楽を聴くだけでなく、理解が進みますね。メンデルスゾーンはなんだか恐々の始まりとなりましたが、徐々にアンサンブルが良くなってきて、ビゼー、黛敏郎と順を追って精度が上がってきました。ビゼーはトライアングルが活躍する音楽、黛敏郎は、奥の方から音楽が届いてくる感じの深みを感じます。いずれも10代の作品とは驚きです。
本日の白眉は、後半のコルンゴルドのシンフォニエッタでした。それぞれ性格の違う4つの楽章は、その始まりからもうコルンゴルドの甘くナイーブな音楽世界が広がります。しかも、45分を超える大曲ですが、これをなんと15歳の時に作曲したというから驚きです。これは、これから何度もコンサートにかかると嬉しくなるような、幸福感に満ちた楽曲でした。
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