一昨日、11月24日は昼から関学のオーケストラの演奏会を聞き、夜は、久しぶりのザ・シンフォニーホールで、初めてとなる東京佼成ウィンドオーケストラの演奏会を聞きました。先々週、東北でコンサートを聞いたオーボエの藤井貴宏さんがエキストラで入り、イングリッシュホルンを担当されます。
指揮は、シンガポール出身、32歳の俊英カーチュン・ウォンさんです。一昨年のグスタフ・マーラー指揮者コンテストの優勝者とのことです。
吹奏楽自体、あまり聞くことがないので、曲目が並んでいても良くわからなかったのですが、バーンズの呪文とトッカータ、ヴァンデルローストの交響詩「スパルタカス」、アーノルドのピータールー序曲といった曲が前半に並び、後半は、ムソルグスキーの展覧会の絵です。
このアンサンブル、日本の最高峰というだけあり、すさまじい音楽体験となりました。また、指揮者のまれにみる才能をというものをバシバシ感じることができました。稀有な才能と反応の良い楽団の出会いですから、これはもう体を揺さぶられる感動となりました。
特に展覧会の絵は、吹奏楽用の編曲で、聞きなれたプロムナードも様々な楽器で交互に演奏されますし、打楽器を多用した新鮮な響きにも目が覚める思いでした。金管楽器が重なって吹かれるとまるでパイプオルガンのようなぶ厚い響きになりますし、瞬発力が良いので、全体としてもキレッキレの音楽が披露されます。また、ソロが上手いので、その度に、聴いていてうならされます。
少し考えたことですが、凄いという感動の質として、これは、例えば素晴らしいデザインの新車の車、趣味的には、ピカピカの新型電気機関車、進水式を迎えた豪華客船、そういうものを見た時の感動としての凄い! ですね。 雄大な自然の風景を見た時の、凄い!とは少し違う質の感動ではなかったかと感じています。だからどうだという事ではないのですが、この日の夜はとにかく大きな感動をいただきました。
さくらももこ まる子だった 集英社文庫/読了・・・・・・・・一連のさくらももこの作品。これも子供のころの話しで、まさにちびまる子ちゃんそのものですね。前にも書きましたが、子供らしい講堂の中に冷めた視線も併せ持っていたことを感じさせる文章です。巻末の糸井重里との対談、短いながらも二人の創作のカギとなる部分に踏み込んで発言があって、興味深いです。
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