第12回真夏のオーケストラ!夏休み名曲コンサート ~題名のある音楽会~ 天理シティオーケストラ
昨日8月4日は、夕方からなら歩きの方々と暑気払いがあるので、出来れば早めに奈良へ行ってうろうろしたいなぁと思っていたところ、たまたま天理でコンサートがある事がわかりました。天理シティオーケストラによる夏休み名曲コンサートです。近鉄天理駅のコンコースは広いですね。そして、初めて天理市民会館を訪れました。
天理シティフィルの皆さんは総勢30名ほどでしょうか、しっかりと鳴るアンサンブルでした。そして、名曲コンサートならではの親しみやすい音楽がプログラムに並びます。指揮はこのオーケストラを率いる安野英之さん、とても軽妙なおしゃべりを挟んで元気な演奏が繰り広げられました。このような名曲コンサートでは、実は普通のコンサートでは取り上げられることが少ない音楽、結婚行進曲や時の踊り、そして天国と地獄など、レコードで聞いてはいるものの、生ではなかなか聞けない音楽を聴ける楽しみがありますね。
最初に演奏されたウィーンはいつもウィーンでもわかるように、天理市を音楽の盛んな町にしようと頑張っておられます。それならばもう少し響きが良い、コンサート会場も必要ではないでしょうか。初めて訪れたやまのべホールは座席は多分改装されているものの、天井も低く、オーケストラの響きが十分には伝わってきません。ここは奮起して音楽ホールの建設とかできないものでしょうか。
夜は近鉄奈良駅近くのお店でゆっくりさせていただきました。
中村紘子 ピアニストだって冒険する 新潮文庫/読了・・・・・2016年に急逝したピアニストの中村紘子による、死の一か月前まで綴られたエッセイです。その文章には自信の死の影は全く見られず、広く音楽界を見渡した視点から、鋭い指摘を送っています。天才少女として世に出て以来の活躍は、自分の活躍もあったけど、なんと周りの人たちとの出会いに恵まれていたことでしょう。この本はそのような方々への感謝であふれているような気もします。彼女のいくつかの演奏はエアチェックしたカセットなどで持っていますが、実演はとうとう聴くことはなかったです。聞くと、スタジオ録音と実演はずいぶんと違うようなこと、これは一度聞いておけばよかったかも、と思ってももう遅いですね。
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